不法入国し前科ありのクルド人、強制退去に「すぐにまた来る」「私は金持ち」 病院乱闘事件で逮捕されたのに再入国
「20人近くで入管に押しかけ、抗議」
日本とトルコとの間では3カ月以内の短期滞在であればビザが免除されている。そのため、パスポートと飛行機代さえあれば、日本の空港までは簡単に来られてしまうのだ。 男性の目的は川口に房ること。そこで彼は、 「ハンガーストライキを始めた。脱水や低血糖の症状が出たので仕方なく仮放免の措置を取り、外に出したんです。しかし、手術をした病院に改めて聞いても、右腕についてはこれ以上の治療や処置は不要だという。しかも、昨年入院していた際も、病室で暴れたり、不満を述べたりして大変だったと。そこで強制退去の処分にしました」(同) 現行の制度上、入管ができうる中での厳正な対応である。 それでも男性は抵抗する。 「クルド人の仲間が車5台に分乗し、20人近くで入管に押し掛け、抗議に及んだ。護送官付きでようやくイスタンブール便に乗せたんですが、本人は“すぐにまた来る”“私は金持ちだから日本でもトルコでも良い生活が出来る”と毒づいていましたし、日本にいる本人の家族も“すぐに再来日させてやる”“弁護士やマスコミもいっぱい連れて来る”と抗議していました」(同) 後編「『川口のクルド人は難民とは言い難い』『目的は出稼ぎ』 医療費の踏み倒しや児童労働の問題も」では、クルド人による医療費踏み倒し問題や、そもそも彼らが難民に当たるのか、というポイントについて、詳しく解説している。 「週刊新潮」2024年6月27日号 掲載
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