この暑さでマスクだなんて…韓国、今夏新型コロナの拡散傾向で「二重苦」
疾病庁「長期間の冷房使用、換気不足」などの影響
昨年の冬以降減少していた新型コロナウイルス感染症の患者数が再び増加している。新型コロナの拡散を受け、猛暑にもかかわらずマスクをつける人が増えた。 7日、韓国疾病管理庁の今年30週目(7月21~27日)の「感染症標本監視週間情報誌」によると、この期間中に全国200病床以上の病院クラスの標本監視機関220カ所に入院した新型コロナ患者は465人で、前の週(226人)より2倍以上増えた。2月第1週(875人)にピークに達した新型コロナによる入院患者数は徐々に減少したが、6月第4週(63人)から増加傾向に転じた。7月第1週に91人、第2週に145人、第3週に226人を記録して増え続け、7月第4週(465人)の入院患者数は5週間前の6月第4週より7.4倍増加した。年齢別にみると、65歳以上の高齢者が7月第3週基準で今年の入院患者全体(1万1069人)の64.9%(7179人)を占めた。 最近の新型コロナの流行は、コロナ変異ウイルスのオミクロン株の一種、KP.3の拡散が影響を及ぼしたものとみられる。新型コロナのオミクロン株亜系統の検出率を見ると、これまで優勢だったJN.1の検出率は先月19.5%で、6月より39.8ポイント減った代わりに、KP.3が39.8%で6月より27.8ポイント増えた。また、別の亜系統であるKP.2の検出率は16.1%で、6月に比べて10.4ポイント増えた。 ここ2年間の国内での新型コロナ発生動向を見ると、2022年と2023年にも冬の流行以後、5~6月まで発生が減ってから、7~8月頃に再び増加傾向を示したというのが疾病庁の説明だ。疾病庁の関係者は、最近新型コロナが拡散している原因について、「猛暑のため室内活動が多く増え、冷房の使用が長くなるにつれ、十分な換気が行われず、室内外の温度差が大きくなることも原因」だと述べた。 専門家らは、新型コロナがエンデミック(風土病化)に入り、一年中発生することで流行と小康を繰り返していると分析した。嘉泉大学キル病院のオム・ジュンシク教授(感染内科)は「全般的に免疫力が落ちる時期に新しい変異が流入すると、新型コロナが大きく流行し、それから1~2カ月後に免疫力が高くなると再び減少し、また3~4カ月後に免疫力が落ちると再び流行することが繰り返される形でエンデミックは進んできた」とし、「このような流れは1年の間に2~3回繰り返されている」と説明した。 ソン・ジミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )