「プロへの夢」破れた野球部大学生、それぞれの決断
社会人として一流を目指したい
付属高校から進学した成瀬智哉さんは、大学で野球をやめ、一般企業に就職することを決めました。 「社会に出たら一線で働きたいと思っていました。企業で働くことと野球を続けること、どちらがその道で一流になれるかを考えた時、一般就職のほうが一流に近づけると考えました」 成瀬さんは、かねてから興味があった製薬会社のMR(医薬情報担当者)として勤務します。「一流のMRになれるよう、働きながら一流の定義を決め、近づいていきたいです」。 成瀬さんは、野球をやめることに未練はないといいます。 「野球を続けるチームメートがいることは、自分のことのように嬉しいです」。今後はファンとして応援すると言い、笑顔を見せました。
※ ※ ※ プロ野球の世界で活躍するという幼いころからの夢。「社会人で自信をつけてから、プロを目指したい」。青野さん、西村さんの2人は声をそろえます。一方で、仕事人として一流を目指す成瀬さん。3人は、社会人として野球を続けられることのありがたさ、野球をやめても元チームメートを応援できる喜びをかみしめながら、それぞれの夢に向け、新しい生活をスタートします。 (ライター・篠崎有理枝)