京阪交野線、「難読駅」つなぐ「難読路線」の実力 何と読む?「枚方市」から「交野市」を経て「私市」に至る
■周辺には何がある? 近くには大阪公立大学附属植物園。駅は吊り橋「星のブランコ」がある「ほしだ園地」、「くろんど園地」などへのハイキングコースの拠点でもある。物部氏の遠祖をまつる磐船神社は「交野市私市9丁目」と住宅地のような住所だが実際は巨石と岩窟の神々しさが漂う山の中。公共交通機関でアクセスする場合は、奈良県側の近鉄生駒駅北口からの奈良交通のバスを利用するように案内されている。 交野線の各駅を管轄する枚方エリアの谷口悟駅長によると、平日は枚方市駅で京阪本線、あるいは河内森駅でJR線に乗り換えて大阪方面へ向かう通勤通学客が多い。沿線には東海大学付属大阪仰星高等学校・中等部といった学校がある。
休日はハイキング客などレジャー需要も。「個人的には趣味で『ほしだ園地』のクライミングウォールに登っています」(谷口駅長)。 最近では「きかんしゃトーマス」とコラボしたラッピング電車や駅装飾、スタンプラリーを目当てに沿線外から訪れる親子連れの姿も目立つ。枚方市から私市までは乗車13~14分。交野線沿線には大阪や京都の有名観光地では経験できない発見がありそうだ。
橋村 季真 :東洋経済 記者