トヨタ・ホンダ・日産、アメリカでHVやSUV好調…トランプ政権下で需要の変化加速か
【ニューヨーク=小林泰裕】トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車が3日発表した2024年の米国での新車販売台数は、23年比3~9%の増加だった。米国で人気が高まっているハイブリッド車(HV)や、スポーツ用多目的車(SUV)の売れ行きが好調だった。 【グラフ】米国における各社のHV、EVの販売推移
トヨタ自動車は23年比4%増の233万2623台となった。HVなどの電動車が約1・5倍の約101万台に伸びた。車種別では、SUV「RAV4」が9%増の約48万台、電気自動車(EV)「BZ4X」は2倍の約1万9000台などとなった。
ホンダは9%増の142万3857台で、HVなどの電動車は19%増の約35万台だった。米国内でHVを展開していない日産自動車も、SUVやセダンの販売が伸び、3%増の92万4008台となった。
米調査会社コックス・オートモーティブは、24年の米国での新車販売台数が2%増の約1598万台だったと推計している。米国のトランプ次期大統領はEV向けの税制優遇策を見直す方針で、25年はEVからHVへの需要の変化が加速する可能性もある。