<小雪>3人の子供の母 2拠点生活と受験しない子育てで生きる力の強い子に
◇受験をめぐるドロドロ 子供を思ってこその行動だから理解はできる
「スカイキャッスル」は韓国のヒットドラマをリメーク。韓国版を見ていたという小雪さんは、「この完成された素晴らしい作品を私が演じることに、とてもプレッシャーを感じました」という。
「原作の女優さんもすごく大好きな人でしたし、 やっぱりすごく力のある作品なので、私が演じるという点で、どういう風にやっていこうかと悩みどころもありました。それと、韓国ドラマを見ているとバイオレンスなシーンが強すぎるので、日本人が描いた日本社会だとどうなるのかな、という興味もあります」
同作は、受験を通した親や子の人生観、心の闇のようなドロドロしたものを描いていく。
「もし自分が子育てを経験していなくても登場人物の気持ちが分かったかというと、そうじゃないかもしれません。私は受験をさせていないタイプの親なので、この作品に出てくるお母様方の会話には正直ついていけなさそう。ですが、考え方は違っても、子供を思ってこその行動なので、どっちの気持ちも理解できるなとは思います」
◇完璧を目指すと疲れてしまう 「シンプルご飯も最高!」
高校生の頃にモデルとしてキャリアをスタートさせた小雪さん。仕事を続けるうえで、大切にしてきたことを聞いた。
「年齢とともに、仕事に対する価値観っていうのは変わってくると思うんですけれど、 やっぱり家族や仕事、物なども、自分で持っているものが多くなると、できることって限られてくると思います。だから私はいつも、どんな仕事でも、どんな人と会う時でも、どんなシチュエーションでも、“50~60点のパフォーマンスを目指そう”と思っています。俳優業でもなんでも、完璧を求めるとそれだけですごく疲れてしまう。自分も疲れるし、周りも疲れるし、他人にもそれを求めようとするし。 50点から60点を取れるようなパフォーマンスで毎日生きるようにしていると、けっこう楽しめるんです」