テスラより「18秒」も速かった 新型ポルシェ・タイカン、ニュルで記録更新
新モデルとして市販導入か
ポルシェ・タイカンの改良新型が、ニュルブルクリンクで従来の記録を大きく上回る7分7秒55のラップタイムを叩き出した。 【写真】高性能モデル「ターボGT」導入か?【ニュルで目撃されたポルシェ・タイカンのプロトタイプを写真で見る】 (17枚) タイカンは今年後半に改良新型の発表を控えており、今回はチーフテスターのラース・カーン氏が運転するプロトタイプによる記録挑戦となった。市販車では「ターボGT」として発売されると思われる。 記録挑戦走行では、ポルシェのこれまでの最速車であるタイカン・ターボSを26秒、ライバルのテスラ・モデルSプラッドを18秒上回った。 カーン氏は、貸し切りのニュルブルクリンクを何周も「全力でプッシュした」と語った。 タイカンのモデル責任者であるケビン・ギーク氏は、「モータースポーツにおいて26秒は半永久的な時間です。ラース(・カーン)のノルドシュライフェでの7分7秒55というラップタイムはセンセーショナルなもので、タイカンを電動ハイパーカーと同じレベルに押し上げました。そして印象的なのは、数周にわたってほぼ同じタイムを記録したことです」とコメントしている。 既存のターボSとの違いとして、巨大なリアウイング、新しいバンパー、リアエアインテーク、新しいヘッドライトが挙げられる。「ターボGT」はタイカンの改良の一環として、最上位モデルに位置づけられることになりそうだ。 ポルシェの内部関係者は出力などの詳細について口を閉ざしているが、モデルSプラッドを超えるために1000ps近いパワーを発揮すると予想される。その他、ホイールやタイヤ、シャシー制御システムなども大幅にアップグレードされる見込みだ。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)