【中国】24年の新車販売3100万台へ、NEVが4割
中国自動車工業協会は11日の会見で、2024年の新車販売台数(輸出含む)が3,100万台規模になるとの予測を発表した。前年から約3%増え、過去最高を更新することになる。このうち電気自動車(EV)など「新エネルギー車(NEV)」は全体の約42%に当たる1,300万台になると見通し、従来予測の1,200万台から上方修正した。24年1~11月の新車販売に占めるNEVの比率は初めて4割を超え、NEVの需要拡大が鮮明になっている。中国の自動車専門紙、中国汽車報(電子版)が伝えた。 24年1~11月の新車販売台数は前年同期比3.7%増の2,794万台だった。11月単月の乗用車販売は月間で初めて300万台を上回った。NEVは150万台を超えて過去最高を更新した。 陳士華副秘書長は「プラグインハイブリッド車(PHV)が急速に伸びており、NEV市場の発展を後押ししている」と述べた。中国ではEVの充電時間の長さや航続距離への不安からPHVに関心を持つ消費者が増えている。 今年の自動車輸出台数は580万台になるとみている。前年の491万台から2割近く増え、過去最高を更新することになる。 ■中国ブランドに圧力 中国ブランドが乗用車全体に占めるシェアは11月に68.3%となり、過去最高だった10月の70.1%から低下した。陳氏は「合弁ブランドがモデルチェンジを加速させており、年末に向けた販促競争が繰り広げられる中で、中国ブランドに大きな圧力がかかっている」と指摘した。