3回目の首相会見 江川紹子さんが質問「イベント自粛の損失補償は?」
肺炎で亡くなった患者は必ずCT撮る
この日、首相は計10人の質問に答えたが、最後の質問はネットメディア「ビデオニュース・ドットコム」代表の神保哲生さんだった。 神保さんは、日本では新型コロナウイルスの感染を判定するPCR検査の数が少ないため、海外から「水面下で感染が広がっているのではないか」と疑念の目を向けられているとして、なぜ日本は「ぎりぎり持ちこたえているのか。首相が納得できる理由はあるか」と尋ねた。 安倍首相は、日本が欧米諸国と比べて感染者が少ない一方で、PCR検査数も少ないと言われていることに対し、「日によって非常に少ない日がある」と認め、現場の医師が必要だと判断した場合は検査ができるようにと伝えていると強調した。さらに「日本が感染を隠しているという議論があるが、これは私は違うと思う」と否定。「PCR検査は少ないが、死者の数は多くない」と説明した。 また、肺炎で亡くなった患者の中に実は感染者がいるのではないかとの疑念に対しては「私も専門家に『どうなんだ』と確認した」。その上で、「肺炎で亡くなった人については、最後に必ずCTを撮る。間質性肺炎の症状(すりガラスのような陰影)が出た人は必ず新型コロナウイルスを疑う。そういう人にはだいたいPCR(検査)をやっている」との説明を受け、納得したと語った。「日本がぎりぎり持ちこたえている理由」への見解は示されなかった。