夫婦の家事分担「妻が8割」 “名もなき家事”も負担大…円満のコツは“家事シェア”にあり?
日テレNEWS
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「夫婦の家事分担」の割合について、最新の調査結果が出ました。国立社会保障・人口問題研究所が2022年、妻約5500人に行った調査によると、家事の分担割合は「妻80.6%、夫19.4%」でした。 ●妻の不満…夫の言い分は? ●「家事シェア」円満のコツは? 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■夫婦の家事分担“妻が8割” 妻の不満… 夫の言い分は?
家事の分担について、みなさんどう感じているのでしょうか? 23日、都内で聞きました。 育休中の20代妻(※家事の割合は「妻9割」「夫1割」) 「最初一応(家事)分担したんですけど、結局私がやることになって、分担も意味がなかったことになってる」 夫が単身赴任中の40代妻(※家事の割合は「妻9割」「夫1割」) 「本当にできるときにできる方がやるって感じですね。(夫が)料理ができたらもっといいなとは思うんですけど」 50代夫(※家事の割合は「妻6割」「夫4割」) 「やったことは認めてほしいかな。それなりに僕も頑張ってるので」
■妻の負担が大きい洗濯・炊事 夫の「洗濯」「風呂洗い」は約1割
この調査では、具体的な「家事別」にも分担の割合を聞いています。「毎日・毎回やっている家事」4つについて、次のような調査結果が出ています。 まずは「ゴミ出し」です。妻が29.1%、夫が21.5%です。まずまず分担できている印象ですが、残りの3つは次のような結果でした。(※合計して100%にならないものもあります) 「風呂洗い」妻39.0% 夫13.5% 「洗濯」 妻75.0% 夫11.4% 「炊事」 妻86.5% 夫6.6% 風呂掃除は妻の方がやっています。料理に至っては9割近くを妻がやっています。今は、共働きの世帯が約7割といわれているので、この結果を見ると、やはり妻に負担がいっているといえます。
■ごみの分類や献立…「見えない家事」も多くは妻の負担に
普段「家事」として意識されることの少ない、いわゆる「見えない家事」「名もなき家事」についても調査結果があります。 たとえば「ごみを分類し、まとめる」という家事は、妻が69.5%で夫は16.5%。「ごみを出す」のは夫でも「まとめる」のは妻です。 ほかにも「食材や日用品の在庫の把握」という家事は、妻が86.0%で夫は3.3%。「食事の献立を考える」という家事も大変なものですが、妻が88.9%で夫は3.2%と、妻が9割近くをやっています。 このような「見えない家事」も、多くは妻の負担になっていることがこの調査でわかってきました。