「自分の良さが出せなくなって...」オーストリアで苦悩する20歳FW二田理央が手本にする日本代表戦士「同じような悩みを乗り越えて今があると思う」【現地発コラム】
かつて二田と同じような悩みを口にしていた日本代表FW
現在はボーフムで活躍する日本代表FW浅野拓磨が最初に挑戦したのはシュツットガルトだった。そのころの浅野は「スピードは評価されている。それを生かして得意な裏抜けをしたいけど、うまくスペースを消されてしまう。中盤に落ちてもらおうとするけど、そこの技術とか身体の使い方がまだでそこでつぶされる」と、いまの二田と同じような悩みを口にしていた。 でもそこで自分の弱さと向き合いながら、特徴を出すための取り組みをし続けていった。何年もかけて、経験を積み上げ、そしていま、ブンデスリーガクラブで中心選手として活躍できるようになったのだ。 「浅野選手だったりとかが、そうやって自分と同じような悩みだったりをかつて持っていて、でもそれを乗り越えて今があると思うので、自分も自分の弱さや弱点を認めて、素直に認めて、やれることをやるしかないっていうふうに思っています。僕には諦めるという選択肢はない。努力し続けるだけです。 できないことをできるようにして、自分のよさも消さずにやっていけば。この何年後かとかにこの経験してよかったなとか、あのとき頑張ってよかったなって思えるように、今、後悔しないようにやるだけです。自分への自信を持ちつつ、自分の弱さと向き合って、日頃から誰よりも努力するっていうのは忘れちゃいけない」 その目に宿る光は本当に力強いものがあった。努力は成功を保証したりはしない。でも努力なきところに成功は訪れないことは歴史が証明している。新たな誓いを胸に正しき努力を重ねていく。オーストリアの地で奮闘を続けた先に、どんな未来が待っているのだろう。今後も注目して追いかけたい。 取材・文●中野吉之伴
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