ソフトバンク育成「最終指名」の塩士暖投手、能登半島地震で被災「一軍マウンドに立ち故郷に勇気届けたい」
黙とう捧げ、故郷を目に焼き付け
震災から1年を迎えた元日。あの日と同じように家族と過ごし、地震発生時刻の午後4時10分に黙とうを捧げた。崩れたまま放置された家屋など、災害の爪痕を見ると胸が痛む。ただ、少しずつ片付けられて復興に前進する故郷のたくましさを目に焼き付けた。
家族らに「頑張ってこいよ」と見送られ、5日に遠く離れた福岡へやってきた。「普通に話せたり、野球ができたりすることは当たり前じゃない。練習ができることに感謝しながら、大切に時間を使いたい」。苦難を糧に最多勝投手へと夢を追う。