イスラエル国会、2024年の予算修正案可決-国防費拡大で歳出急増
(ブルームバーグ): イスラエル国会が2024年予算の修正案を可決した。国防費の増額で歳出は過去最大規模に膨れ上がる。
ネタニヤフ首相率いる連立与党の一部議員は予算要求に応じられなければ、採決を妨げることも辞さない姿勢を示し、遅れが生じていたが、ようやく可決にこぎ着けた。修正案では、財政赤字の対国内総生産(GDP)比を6.6%と想定。イスラエルにとって今世紀に入り最大規模の赤字となる見通しだ。
歳出総額は5840億シェケル(約23兆7800億円)と、イスラム組織ハマスとの戦闘前の予算案から700億シェケル近く増加する。国防費だけでも550億シェケル増える。
歳出が急増する一方、歳入が360億シェケル減少する見込みにより、予算は圧迫される形となる。新税や付加価値税(VAT)の引き上げを含む一連の調整措置が国会で別途可決された。
イスラエルのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は高止まりしているが、同国の国債に対する投資家の需要は高く、国際市場向けに80億ドル規模の債券が今月発行された。
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原題:Israel’s Record War Budget Gets Final Nod After Last-Minute Snag(抜粋)
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Galit Altstein