25年4月より休館する神奈川県民ホールギャラリー最後の企画展で5名の作家が「よい子」「眠る」をキーワードに作品を発表
2025年1月に50周年を迎え、4月から休館となる神奈川県民ホール。その中にある神奈川県民ホールギャラリーで『眠れよい子よ よい子の眠る/ところ』が、12月15日(日)~1月25日(土)まで開催される。 【全ての画像】市川友章《怪人遠足(鎌倉大仏)》ほか広報用画像(全5枚) 同展では、「場」というコンセプトに「眠る」「よい子」というキーワードを加え、5名のキュレーターを迎えて各地域から気鋭のアーティスト5名を紹介する。現代社会における人間のあり方として「よい」という概念がどのように変化し、「眠る」ということがどのような意味を持つのか、それぞれの作品を通じて考える。 企画構成を担う中野仁詞(キュレーター/公益財団法人神奈川芸術文化財団)を中心に、大槻晃実(芦屋市立美術博物館 学芸員)、慶野結香(キュレーター)、畑井恵(水戸芸術館 現代美術センター 学芸員)、中村史子(大阪中之島美術館 主任学芸員)を迎えて議論の末に選ばれたアーティストは次の5名だ。怪人や動物をモチーフとした油彩画や木彫などを制作する市川友章(千葉県生まれ、東京都在住)。地球上で我々と共存する最も重要な存在の一つとして植物を捉え、採集した植物で立体やインスタレーションを制作する岩谷雪子(北海道生まれ、高知県在住)。芸術療法や民間信仰のリサーチをもとに、撮影した写真の表面を削る、燃やすなどの手法を展開する多和田有希(静岡県生まれ、京都府在住)。さまざまな場所で隠れた音を探索し、それを取り巻く事象をテーマに制作する中瀬由央(兵庫県生まれ、在住)。自身の家族史の収集や子供時代の記憶を糸口に沖縄のイメージを再構築するひがれお(沖縄県生まれ、在住。2023年まで西永怜央菜名義で活動)。12月15日(土)にはーティストトークも行われる。 また、1月18日(土)にはダンサーの浜田純平による即興パフォーマンス、24日(金)には俳優の荒澤守とアコーディオン奏者の大田智美によるドラマリーディングが展覧会場で行われる。多角的な視点から練り上げられた展覧会が楽しみだ。 <開催概要> 神奈川県民ホールギャラリー2024年度企画展『眠れよい子よ よい子の眠る/ところ』 会期: 12月15日(日)~1月25日(土) 会場:神奈川県民ホールギャラリー