「インフルエンサー事業とメタバース事業で共同のプロジェクトを運営する」:株式会社大丸松坂屋百貨店 岡崎 路易 氏
2023年はAIの年だった、と言っても過言ではないだろう。この新しいテクノロジーの出現と急速な発展は、拡大と変化と混乱が相まって形作られている、デジタル領域を象徴するような存在にも感じられる。 一方で、デジタルの未来は不透明だ。市場におけるすべてのプレイヤーが、先の見えないなかでいかに足場を固め、次のステップへと進めるのか模索を続けている。DIGIDAY[日本版]恒例の年末年始企画「IN/OUT 2024」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブや次世代リーダーに2023年を振り返ってもらい、2024年に向けてどのようなチャレンジを企図し、次なる成長を実現しようとしているのか伺った。 株式会社大丸松坂屋百貨店にて、DX推進部・専任部長を務める岡崎路易氏の回答は以下のとおりだ。
──2023年に挙げたもっとも大きな成果はなんですか。
メタバースへの進出。VRChat対応アバターを販売することにより、大丸松坂屋のクリエイターエコノミービジネスは新たなステージへ。VRChat社とパートナーシップ契約も締結し、メタバースへ進出したい企業様のサポートを大丸松坂屋百貨店が実施できるようになった。
──2024年に向け見えてきた課題はなんですか。
まだまだメタバース市場は黎明期。各プラットフォーム毎の差異も大きい。一口にメタバースといえど、SNSとしてのアプローチもあれば、ゲームとしてのアプローチもある。メタバースの世界でクリエイターの方々と繋がり、ユーザーの暮らしを彩るようなコンテンツを制作していくことのハードルの高さを知った。
──2024年にチャレンジしたい取り組みを教えてください。
先行するインフルエンサー事業とメタバース事業で共同のプロジェクトを運営できるようになりたい。具体的には、メタバースの世界(ゲームやSNSなど幅広い定義のメタバース)において、イラストレーターや3Dモデラー、インフルエンサー、配信者などのクリエイターたちとたくさん繋がっていきたい。そして多くのクリエイティブを発信していきたい。 ・年末年始企画「IN/OUT 2024」の記事一覧 Edited by DIGIDAY[日本版]編集部
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