史上最高額は誰だ!? 冬の移籍金ランキング1~10位。今季の市場でもあるか? 高額で引き抜かれたのは?
3位:フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)
生年月日:1991年7月8日 移籍先:サウサンプトン(イングランド)→リヴァプール(イングランド) 移籍日:2017年12月27日 移籍金:8465万ユーロ(約135.4億円) 3位には、2018年冬にサウサンプトンからリヴァプールに移籍したフィルジル・ファン・ダイクがランクインした。 前所属のサウサンプトンで評価を高めていたファン・ダイクに対しては、2017年夏の移籍市場の時点でリヴァプールが強いアプローチをかけていたが、クラブ間合意の前に選手と接触をしていたとして破談に。その半年後にユルゲン・クロップ監督の願いが叶う形でリヴァプールへの移籍が確定した。 移籍金は夏のひと悶着があった影響もあってか、DF史上最高額となる8465万ユーロ(約135.4億円)まで高騰した。ただ、このオランダ代表DFは近年の冬の移籍市場で移籍した選手の中でトップクラスの活躍を続けている。 2015年にリヴァプールの監督に就任したクロップが同クラブで獲得した8つのタイトルは、すべてファン・ダイクを獲得して以降に勝ち取ったもので、抜群の統率力と対人守備を武器に最終ラインの壁となった。彼を獲得することができていなければ、リヴァプールは黄金期を迎えることができていなかったかもしれない。 一時は膝の前十字靭帯の影響でパフォーマンスを落としていたが、昨シーズンに復活を果たすと、今シーズンも絶好調。ボール保持の局面では時折怪しさをみせるが、守備は全盛期に限りなく近いパフォーマンスを続けており、リヴァプールのキャプテンに相応しいプレーでチームを牽引し続けている。
2位:エンソ・フェルナンデス(アルゼンチン代表)
生年月日:2001年1月17日 移籍先:ベンフィカ(ポルトガル)→チェルシー(イングランド) 移籍日:2023年1月31日 移籍金:1億2100万ユーロ(約193.6億円) 2位には、2023年冬にベンフィカからチェルシーに移籍したエンソ・フェルナンデスがランクインした。 リーベル・プレートの下部組織出身の同選手は、2021年夏に期限付き移籍から復帰すると瞬く間にブレイク。2022年夏にクラブレコードの4425万ユーロ(約70.8億円)でベンフィカに引き抜かれると、同年11月から行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタールでアルゼンチン代表の優勝に大きく貢献し、世界的に知名度を高めていた。 そんな若き実力者に対して強い関心を示したのがチェルシーだ。W杯後では最初の移籍市場となった2023年冬の移籍市場でエンソにアプローチを仕掛けると、ベンフィカが設定していた契約解除金をわずかに上回る1億2100万ユーロ(約193.6億円)の移籍金を支払って、ビッグクラブとの争奪戦を制した。なお、この移籍金は英国史上最高額である。 しかし、彼が本来持ち合わせている能力と比較をすると、なかなか新天地では実力を発揮することができなかった。チェルシー移籍からの半年間は、プレミアリーグを12位でフィニッシュしたチームの調子の悪さもあって満足のいくプレーができず、2年目の2023/24シーズンは鼠径ヘルニアに苦しみながらの強行出場が続いていたこともあって、シーズン終盤はコンディションを落としていた。 チェルシーで3季目を迎えた今季は、彼のチェルシーのキャリアではベストなシーズンを過ごしていると言って良いだろう。開幕前にフランス人選手への差別的な発言で批判を浴びたが、ピッチ内ではリーダーシップ溢れるプレーで奮闘。以前は課題だった得点に直結するプレーの精度も上がっており、すでに昨季を上回る得点関与数を記録と、安定したパフォーマンスを披露することができている。