楽天・藤井聖が自身初の二桁10勝目 「素直にうれしいだけ」
「楽天8-1ロッテ」(楽天モバイルパーク) 楽天・藤井聖投手が6回1失点の好投で自身初の二桁10勝目。「素直にうれしいだけです。ホームで10勝目を挙げられたのがよかった」と笑みをこぼした。 まさに有言実行だ。元々目標にしていた二桁勝利。シーズン序盤から順調に勝ち星を積み上げる中で、左腕は口に出し続けた。初めは「野手のみなさんのおかげ。おこがましい」と自信なさげに話すこともあったが、徐々に変化。もちろん野手の好守や援護への感謝を忘れたことはないが「しっかり試合を作れているのは事実。それは自信になっている」と話していた。 7月には初の球宴にも出場。「幸福度が高かった。心のリフレッシュにもなった」とスター揃いの場を存分に楽しんだ。それでも知名度にはやや不安も。友人から久しぶりに連絡がくることもあったが「息子が(日本ハム)山崎福也のファンだからサインをもらってきてほしい」という内容。「ちょっと悲しかった(笑)。まず聖(藤井)のサインだったら分かるけど」と苦笑い。「(サインを)求められるような選手になれるように頑張ります」と決意を新たにした。 この日は「粘り切れてるのがいいところ」と、本人も手応えを感じているピンチの場面で持ち味を発揮。最少失点で節目の1勝をつかんだ。左腕は同期で11勝と、先を行く早川の背中も追いかける中で「(残りの登板)もちろん全部勝つ気持ちでやっていきます」とさらなる活躍を誓った。