うずらの卵での窒息どう防ぐ? 児童死亡の影響で給食での提供をやめる自治体相次ぐ 生産日本一の愛知県では?
CBCテレビ
ことし2月、福岡県の小学校で、1年生の男子児童が給食で出されたうずらの卵をのどに詰まらせて死亡しました。あらためて、子どもが丸いものを食べるときの注意点を専門家に聞きました。 【写真を見る】うずらの卵での窒息どう防ぐ? 児童死亡の影響で給食での提供をやめる自治体相次ぐ 生産日本一の愛知県では? 愛知県豊橋市立旭小学校。3月21日、3学期最後の給食のときに1年生のクラスでは… (児童)「このくらい?」 (先生)「最後の人が足りないかもしれない。5個とか入っていると…」 はるさめスープの中には地元特産の「うずらの卵」。 振り返ると、ことし2月。 (福岡県 みやま市教育委員会 待鳥博人教育長) 「起きてはならない事故が起きたことに対して、深く反省し、大変重く受け止めている」 福岡県みやま市の桜舞館小学校で、小学1年の男子児童が給食で出された「みそおでん」に入っていた「うずらの卵」をのどに詰まらせ死亡しました。 これを受けて、みやま市や静岡市など、給食でうずらの卵の提供を一時的に取りやめる自治体が相次いでいます。 ■「影響が広がり 産業が縮小するのでは…」うずら農家の危惧 愛知県のうずらの卵の生産量は、全国シェア6割超え。「日本一の産地」というわけですが、愛知県の幸田町や豊田市なども、一時的に給食でうずらの卵を使うことを取りやめています。県内トップの生産量を誇る豊橋市の農協関係者を取材すると、県外の一部メーカーから供給を減らすよう依頼されたということで… 豊橋養鶉農業協同組合の人は「さらに影響が広がり、産業が縮小するのでは。国内のうずら農家がさらに減ることを危惧している」と話しています。 では、豊橋市の学校給食では、今後うずらの卵の提供についてどうすべきと考えているのでしょう。 (豊橋市保健給食課 西村響子さん) 「給食ではいろんな食材を児童、生徒に食べてもらい、知ってもらう食育の意味もある。品目を減らさずたくさんの食材を使いたい」 また、うずらの卵は良質なたんぱく質のほか、ビタミン、ミネラルが豊富。今後も変わらず子どもたちに食べてもらいたいと考えています。
【関連記事】
- 全裸でなく下着や水着を着用へ 動画の拡散で「事件につながる恐れ」 伝統の祭りに大きな変化
- 元TOKIO山口達也さん(51)が語ったアルコール依存症の苦しみ 「2年間飲まなかったのに 一気に1.5リットル飲んでバイクにまたがった」
- “絶対に見てはいけない祭り”を300年の歴史で初めて撮影 画面越しに見るのは問題ないという愛知県田原市の「寝祭り」
- 「娘の顔が分からなくなってきた」5回目のワクチン接種後に体調不良 手足に力が入らず字も書けない“記憶障害”も… “打たざるを得ない”医療機関の事情【大石邦彦が聞く】
- 信号待ちをしていたら無免許運転の車が突っ込んできた 私“玉突き事故”の渦中に「えっ、なぜ?車の修理代は自分で?」【衝撃の交通事故体験記】