「4番の仕事は走者を還すこと」打率7割超の大阪桐蔭・船曳 10日にライバル履正社と対戦
◇大阪独自大会準々決勝 大阪桐蔭15-1香里丘(9日) 高校野球の大阪独自大会は9日、大阪府豊中市の豊中ローズ球場などで準々決勝があり、2020年甲子園高校野球交流試合に出場する大阪桐蔭は、4番・船曳烈士(3年)の3安打4打点の活躍もあり、香里丘に15―1で五回コールド勝ちした。履正社は信太に11―2で八回コールド勝ち。大阪大会は準決勝で打ちきりとなり、決勝は行われない。10日の準決勝では大阪桐蔭と履正社が対戦する。 「決戦」を前に、4番・船曳の快音は止まらなかった。 一回2死一塁の第1打席ではカーブを引っ張ると、低い打球が三塁線を破り、先制の二塁打に。三回には2死満塁から右中間への走者一掃の三塁打を放った。これで独自大会5試合での通算打率は驚異の7割6分5厘、11打点。「大きいのを狙わず、低い打球を打つことが結果につながっている」と絶好調だ。 高校通算24本塁打の右の強打者。1年秋に4番に起用され、昨秋の近畿大会では5番を務めた。今大会は本来4番の仲三河優太(3年)がけがでベンチを外れたため、4番に復帰した。「4番の仕事は走者を還すこと」との言葉通りの勝負強さを発揮し、主砲の不在を感じさせない。 試合後、履正社との対戦について聞かれた船曳は「自分たちのやるべきことをしっかりやればいい。相手が履正社だからといって気持ちを変えてはいけない」と強調。これまで通り勝負強い打撃を見せるだけだ。【安田光高】