鈴木保奈美インタビュー 「伝説の舞台になるかも」と自信
ドラマと舞台ではキャラクターに変化も
――冨坂さんが「どんな人物を演じてもらったら楽しいか、企画が始まる前から密かに考えていた」というコメントを寄せていました。演じる役やストーリーを聞いた時、どう感じましたか? 冨坂さんから直接聞いた覚えはなくて(笑)。現時点ではミーティングで「こんな感じですね」という状況。私もまだわからないことが多いんです。 ――そうなんですね。ドラマ時点でのすみれさんというキャラクターの印象、ご自身との共通点があったら教えてください。 共通点は優柔不断なところですかね。とにかくまっすぐな人で、正論を掲げて進む割には意外と優柔不断で弱いところもある人だなと思います。 ――舞台に向けて役を深めるためにしようと考えていることはありますか? ドラマの時点ではNPO団体の代表で、舞台の時点では県知事になっています。職業的な知識はきちんと勉強しようと思っています。 ――ビジュアル撮影時に、何かディレクションは受けましたか? 「ちょっと悪そう」というイメージも要求されているみたいです。ただ、生ドラの時点だと、すみれさんは悪そうな部分には開眼していません。県知事になってどういうふうに成長し、清濁併せ呑む人になっていくのか、うまく膨らんでいくといいなと思っています。
「初演を見た」と自慢できるような作品になるはず
――共演する皆さんが演じるキャラクターについて、皆さんと一緒にお芝居する上で楽しみなことなどを教えてください。 相島さんは何度かご一緒させていただいていて、とても素敵な優しい方で、私の心の拠り所みたいな存在です。心配なことがあればなんでも聞けるし、ちゃんと厳しいことも言ってくださるので頼りにしています。B作さんとは初めてご一緒するんですが、ビジュアル撮影の時もその場でどんどん面白い発言を繰り出して場の空気を作っていらしていて、改めて尊敬しました。色々学べると期待しています。寺西さんはすごく穏やかで真面目そうな方ですが、今回演じるのは多分、結構嫌な奴(笑)。どんなふうに演じられるのかとても楽しみにしています。 ――楽しみにしている皆さんへのメッセージや、ドラマを見て舞台に興味を持った方の背中を押すようなコメントをお願いします。 アガリスクエンターテイメントは本当に面白いです。何も難しいことはなく、でも知的に笑えてスピード感もあり、スカッとした気分で帰っていただけるような作品です。それと、アガリスクエンターテイメントさんは今後プラチナチケットになると思います。5年後くらいに「あれは伝説だよね、見ておいてよかった!」となるんじゃないかな。冨坂さんはもっともっと面白い作品を作っていく方だと思うので、これを見逃すともったいないです! 本作は7月5日(金) から16日(火) まで東京・三越劇場で上演された後、7月20日(土)、21日(日) には京都劇場でも公演が行われる。また、見ることでより深く物語を楽しめるようになる前日譚『生ドラ!東京は24時-Starting Over-』はTVer、FODで配信中。 取材・文:吉田沙奈 <東京公演> 舞台『逃奔政走とうほんせいそう -嘘つきは政治家のはじまり?-』 公演期間:2024年7月5日(金)~16日(火) 会場:三越劇場