最高の食べ物とはカロリーよりも品質!“本物の食べ物”を選択する方法
「『食べ物の話』となると体にいいか、悪いか、痩せるか、太るか、という指標で見られることが多くあります。しかし食べ物はそれ以上の存在です。スーパーに並んでいる食べ物がどこから来たのか、何が入っているのかを知ることは、体の維持、健康のためにより良い選択ができるようになるからです」とヘルスコーチのAYUMIさん。今回は、最良の食べ物を選択する方法について教えてもらった。 【写真】不安を感じているときに食べてはいけない食べもの・食べたほうが良いもの ▼AYUMI NYの栄養学校にてホリスティックヘルスコーチの資格を取得、栄養指導者として女性たちの人生向上をサポート。世界100種類以上の食事理論、ライフスタイル、文化に精通する経験から、個人カウンセリング、企業プログラム、商品企画、など多方面で活躍中。
本物の食べ物がわからなくなっている
ひと昔前はスーパーもコンビニもなく、ほとんどの食材を地元の精肉店、魚屋、豆腐屋など、商店街で購入したり、自分たちで野菜を作ったり交換し合っていました。全ての食べ物がどこから来ているのか、どのように作られているのかを把握していました。スーパー、コンビニで簡単に何でも手に入る今の時代、本物の食べ物と、工場で作られた食べ物が混在し、混乱を引き起こしています。多くの方が自分が食べている野菜がどのように栽培され、収穫されているのか、その生産体制が地球の生態系にどのような影響を与えるのか、どのような影響が体にあるのかを知りません。 私は、田舎で生まれ、祖父の趣味だった小さな畑で遊びながら育ちました。土を耕し、雑草をとり、うねを作り、季節ごとに種を植えて苗にしてから畑に戻し、支柱を立てたりという野菜を作るための一連の作業を手伝いながら育ったため、一つの野菜ができるまでにどれほどの労力が必要かを知っています。 毎日の食卓ではその日に採れた野菜を食べながら “今年は雨が少なかったから出来が良かった、土の栄養があったから甘い”など家族で一つ一つを味わい、感想を言いながら食べていたことを思いだします。遺伝子組み換えで甘くされた野菜ではなく、その野菜本来の甘み、大地を感じて、家族と会話しながら食べることで栄養も心も満たされていました。 食べ物がどこから来たのかを知ると、食べ物との関係が改善されます。スーパーやコンビニで販売されているものは、生産者と消費者の距離が遠いため、お互いにつながりがありません。しかし、食べ物がどのように栽培され、どのように育てられたのか、どのように収穫され、加工されたのかを知ると、あなたと食べ物とのつながりが深まり、食べ物に対する感謝が生まれていきます。 食べ物をただ痩せるため、健康のために使うのではなく、感謝することで一つ一つの食べ物を大切にしようとする行動になり、落ち着いて食べることが出来るようになるので、食べ物との関係も改善されていきます。