フェルミン・アルデゲル

　Moto2に参戦中のフェルミン・アルデゲルは、ドゥカティと契約し2025年からMotoGPクラスに昇格することが決まっている。まだ所属チームは未定だが、このサマーブレイク中には決まることを期待しているようだ。 【ランキング】アルデゲル上位を猛追：Moto2ライダーランキング 　アルデゲルは2024年シーズンの開幕直前にドゥカティとの契約が発表された。当初、彼はプラマックからMotoGPクラスを戦うことになるだろうと見られていたが、今では事情が異なってきている。 　プラマックは6月末に、2025年からヤマハのサテライトチームに鞍替えすることになったためだ。 　来年もドゥカティのサテライトチームとして活動を続けるVR46は、ファビオ・ディ・ジャンアントニオと既に口頭では契約更新で同意したと見られていて、グレシーニもアレックス・マルケスとの契約延長を発表済みだ。 　VR46はオーナーであるバレンティーノ・ロッシの愛弟子ということもあり、プラマックのヤマハ行きで行き場を失うことになりそうなフランコ・モルビデリを迎え入れる意向があるとされている。そうすると、アルデゲルが加入できるのはグレシーニということになるが、グレシーニがそれを良しとするかどうかという問題もある。 　なお弱冠19歳のアルデゲルは、将来についてはドゥカティに一任していて、自身が所属するのはVR46でもグレシーニでもどちらでも構わないという考えを語っている。 「僕はドゥカティと契約をしている。だからドゥカティのバイクを使うチームなら、どこでも可能性はある」 「以前はプラマックの可能性もあったけど、今ではバレンティーノの所か、グレシーニになっている。でも僕としては、そこはチームと特に彼らのファクトリーとの契約次第になってくると思う」 「どちらか（のチーム）のバイクに乗ることになる。ドゥカティとなら満足できるし、どっちが良いとかがあるわけじゃない」 　そして来季に向けてサマーブレイク中にチームや詳細を決められることを期待していると語っている。 「この3週間のサマーブレイクの期間で、彼らから僕がどこへ向かうかについて聞けるだろうということになっている。スポンサーやギアの問題の管理をできるようにするためにもね」 「この2チームのことだけじゃなく、一般的な話としてどのチームに行くかで色々と変わってくる。だから、彼らがすぐに決めてくれて、物事を整え始められるかどうか、様子を見よう」 　アルデゲルについては開幕前の契約だったということもあり、2024年シーズン序盤のスロースタートや浮き沈みのある調子から、その実力を疑問視する声もあった。 　ただオランダGPでは2位、そしてドイツGPでは優勝を果たすなど直近は調子を上げている。アルデゲルは批判の声に応え、タイトルも狙えると自信を感じていると語った。 「今回のレースで、批判の声はいくらか黙らせることができたみたいだね」とアルデゲルは言う。 「でもこの件は、僕としては興味のないことなんだ。僕は自分のために戦っているし、凄くスマートなレースができた。再びポテンシャルを示すことができたから、とてもハッピーだ」 「アッセンでの表彰台、そしてドイツでの勝利の後、僕はとても落ち着いて、かつ後半戦に向けてモチベーションの高い状態で夏休みに入れる。ランキング首位との差は39ポイントに詰めている」 「チャンピオンシップについては考えていないけど、総合優勝が挑む目標なのは明らかなことだ。でもレース1戦1戦に向かい合っていくつもりだ。勝つことが最もポイント差を縮められる方法だしね」