トレンドのサファリ 「元祖」サンローランはカーゴパンツも優雅
連載《ファッションハック》Vol.27
ベージュやキャメルなどの色でタフな印象を寄り添わせる「サファリ」の装いは、アフリカを愛したイヴ・サンローランが発案者です。大きな張り出しポケットが目印なのは、人気が続くカーゴパンツにも通じます。どちらも「強め」のイメージを帯びますが、大人女性がまとうなら、エレガントでしなやかなムードに整えたいところ。「SAINT LAURENT(サンローラン)」はそんな気持ちに応えるかのように優雅に着こなすサファリルックを提案しています。パリで発表された2024年春夏コレクションとセレブリティーの装いから、モダンサファリのスタイリングを読み解いていきます。 【写真を見る】ジェーン・バーキンを母に持つ、俳優のシャルロット・ゲンズブールはじめサンローラン流の大人サファリの装いはココからチェック
■コツはフェミニン色 ハンサムエレガントに
サファリやカーゴパンツをフェミニンにまとう最初のコツは「色」です。サファリはアフリカの大地を思わせるサンドカラーが持ち味。カーゴパンツはもともとワークウエア(作業着)なので、汚れが目立ちにくい黒やカーキが一般的です。でも、赤系に染め上げたタイプなら、一気にたおやかさが高まります。 国際的な俳優・歌手で、東日本大震災の復興支援活動でも知られたジェーン・バーキンを母に持つ、俳優のシャルロット・ゲンズブール。彼女は深いレッドのカーゴルックに身を包みました。 上下がそろっていて、一段とドレッシーな着映えに仕上がっています。ハンサムなパンツ姿ですが、つやめいた風合いがエレガントな雰囲気を寄り添わせました。
■黒系でシックに ゴールドでゴージャス感も演出
黒系でまとめれば、サファリやカーゴパンツをシックに着こなせます。一見、カーゴとは分からないような「ひそやカーゴ」も登場。上品にまとう選択肢が増えてきました。ジュエリーやハイヒールと組み合わせると、さらにノーブル(noble、英語で「気高い」「高潔な」などの意味)な装いに仕上がります。 俳優のアビー・リー・カーショウは黒系で全体を統一して、品格を漂わせました。黒になじむゴールドの耳飾りやバングルを添えて、ゴージャスさも印象付けています。 一般的にはカジュアルなイメージの強いカーゴパンツ。ですが、全く別物のリッチトーンに様変わりしました。