【高校サッカー選手権】浜松開誠館が貫禄の5ゴールで好発進!決勝T初進出の浜松湖北は終戦
10月27日、第103回全国高校サッカー選手権静岡予選2次予選・1回戦が県内2会場で行われた。裾野市運動公園陸上競技場の第2試合は、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 東海所属の浜松開誠館が決勝トーナメント初進出の浜松湖北を5-0で退け、準々決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】浜松開誠館 vs 浜松湖北 「(浜松開誠館の)圧力を受けてディフェンスラインが背後を気になってしまって、結局フリーができすぎてしまった」と澤木潤監督が悔やんだように、立ち上がりの10分間は、守備への意識を強く持ち、人数をかけてセーフティーに対応していた浜松湖北だったが、14分、MF7水谷健斗からのパスを受けたMF8安藤則斗に先制ゴールを許すと、23分にはゴール前でボールを収めた安藤のパスをFW10橘風芽に決められ、2点のビハインドに。31分にも右からの折り返しからMF13森下太陽に放たれたシュートのこぼれ球を安藤に決められリードを3点に広げられてしまった。 エンドが変わった後半、浜松開誠館が一気に3人の選手交代をしたこともあり、前半に比べてボールを持つ時間が増えた浜松湖北。58分には中央で相手ボールを奪ったMF10竹内侑空がゴール前までボールを運びチームに勢いをもたらす。 しかし、63分に左サイドからのFKを森下に直接ゴールに放り込まれると、直後の64分には安藤からのパスを受けた途中出場のFW19高橋成にドリブルから左足で豪快にシュートを決められた。 何とか一矢を報いたい浜松湖北は、71分にDFからのロングフィードに途中出場のMF13永田唯斗が裏へ抜け出すが、GK12酒井利倫に阻まれ得点は奪えず。その後も左サイドでMF9大石隆斗が何度も仕掛けを試みるもののゴール前まで持ち込めずにゲームセット。結局、5ゴールを挙げた浜松開誠館が準々決勝に駒を進めた。 試合後、浜松開誠館・青嶋文明監督は5ゴールを挙げての快勝を喜ぶ一方で「(次戦の東海大翔洋は)かなり強い相手なので、うちからしても個の力では多分劣ってると思う。まずは今日やった肌感をしっかり払拭して臨みたいです。そうは言っても1週間しかないので、もうできることをしっかりやるだけですね。粘り強く戦います」と気持ちを引き締めた。 敗れた浜松湖北の澤木監督は「やっぱり本番になるとこういう場所が初めてなので緊張もあって」と選手たちを庇うと「正直、勝ち上がれる戦力のチームじゃなかったのですが、本当にミラクルをこの3回戦、4回戦と起こしながら頑張ってきて、この1ヶ月ですごく成長したと思います」と胸を張った。そして最後に「まだまだ足りない部分はあるのですが、最初に比べれば色んな面で成長できました。プレーヤーとして頑張ったことは、誇りに思って欲しいです。特に3年生はこれから進路で頑張ってほしい」と3年生に激励の言葉を送って会場を後にした。 (文・写真=西山和広)