解散するのか、しないのか 内閣支持率と首相の思惑 追い込まれ解散で政権交代も イチから分かる衆院選(2)
あきこ 新しい首相が就任してすぐに衆議院が解散され、衆院議員を選ぶ総選挙が始まりましたね 【表でみる】夕刊フジが作成した「落選危機にある大物・著名候補21人のリスト」 こうせい 総選挙には、衆院議員の任期満了(4年)に伴うものと、任期が満了する前に議員の地位を失わせる衆院解散によるものがあるんだったね あきこ そういえば、憲法にも解散について書かれているそうですね こうせい よく知っているね。憲法7条で「内閣の助言と承認による天皇の国事行為」とされているんだ。実質的には首相が判断するため「首相の専権事項」と呼ばれる。また、憲法69条には、衆院で内閣不信任決議案が可決された場合、衆院を解散するか内閣総辞職をしなければならないという規定もあるんだよ あきこ 解散されるとどうなるんですか こうせい 解散日から40日以内に総選挙が行われる。今回は、10月1日の首相就任から8日後の解散、26日後の投開票となり、いずれも戦後最短だ。ちなみに任期6年の参議院に解散はなく、3年に1回、定数の半分を選び直す参院選が行われるよ あきこ そもそも、解散はどんなタイミングで行われるのでしょう こうせい 解散には国民の信を問おうという意図があるんだ。首相が交代した直後などの内閣支持率が高い時に行われる例があるよ。最も有利なタイミングを見極めているともいえるね。過去には、残り任期が短くなり支持率が下がる中で「追い込まれ解散」となり、政権交代したケースもあるんだ