「まったく違う投手のように見えた」ドジャース相手に好投の前田健太を地元紙が称賛「スプリッターがキレキレだった」
現地7月14日、デトロイト・タイガースの前田健太がロサンゼルス・ドジャース戦の4回から登板し、3回2/3を無失点に抑える好投を見せた。 【動画】ドジャース打線から次々と三振を奪った前田の好投をチェック! 4回からマウンドに上がった前田は、ドジャースの5番アンディ・パヘスを三ゴロに、6番ミゲル・ロハスを見逃し三振に、7番ギャビン・ラックスを中飛に打ち取った。5回には8番クリス・テイラー、9番ジェームズ・アウトマンを連続三振に仕留めると、1番の大谷翔平には遊撃強襲安打を打たれたものの、大谷の盗塁死で3つ目のアウトを取った。 6回には2番のウィル・スミスを遊ゴロに、3番フレディ・フリーマンと4番テオスカー・ヘルナンデスを連続空振り三振。7回も先頭のパヘスを二飛、続くラックスを遊ゴロに抑えて降板。3回2/3、55球、被安打1、5奪三振、無失点と抜群の内容を見せた。大谷に対して今季自己最速となる94.1マイル(約151.4キロ)をマークするなど、調子の良さを窺わせている。 地元紙『The Detroit News』は前田の好投を絶賛。「過去2回の先発で15失点を喫した時とは、まったく違う投手のように見えた。すべての球速が上がり、スプリッターの動きはキレキレだった」と報じた。 前田本人は、好投の要因について「短いイニングになると分かっていたからではない。調子が悪かった時は、投球の形や変化に集中しすぎていた。きょうはただ思い切り投げることと、腕をフルに使うことに集中した。それがスピードと鋭さにつながった」と振り返った。 大谷との対戦については、「特別な瞬間でした。素晴らしい打者なので、彼と対戦するのは楽しかった。2死で走者もいない理想的な状況でしたし、彼のおかげで94マイルを出すことができた」と語った。 同紙は、「マエダはオオタニに内野安打を許しただけで、5奪三振を記録した。コメリカ・パークに集まった3万5159人の大観衆から盛大な拍手を受けてマウンドを降りた」と、あらためて前田の仕事ぶりを称えていた。 構成●THE DIGEST編集部