能登半島地震 幹線道路が復旧しなければ奥能登へ人や物資をスムーズに運べない
港湾の復旧もスピード感が求められる
須田)中長期的に見ると、今回の地震の特徴は海岸線が大きく隆起しており、港湾が使い物にならないような状況です。復旧が進まなければ港に入る船がいなくなってしまい、経済的に衰退するので、この復旧にもスピード感が求められています。 飯田)奥能登まで約130キロということですが、同じ石川県でも震源との距離の「遠さ・近さ」がある。能登地方はいま、まさに復旧で頑張っており「専門家に任せる」というフェーズなのですが、加賀地方に関しては「むしろお客さんが来てくれないと本当に困る」という声も上がっています。 須田)奥能登以外のところでも液状化が起きて水道栓が遮断されるなど、生活インフラが破壊されています。あまり目が向いていないけれど、その復旧・復興も進めなければならない。石川県あるいは隣の富山県まで含めて、相当なお金が掛かることも予想されますね。