ビットコイン現物ETFの誇大宣伝は下火になり、正常化が始まる
流入が再度増加する可能性
ただし、最近の減速は、トレーダーが資金流入の低下に慣れる必要があることを意味するものではない。発売から最初の数週間におけるETFのセンチメントは確かに、これまでに見られた他のどのETFよりも高い取引高をもたらしたが、トレーダーは将来的にはより大きな純流入を目にする可能性がある。 3月にビットコイン先物ファンドをビットコイン現物ETFに転換したハッシュデックス(Hashdex)の最高投資責任者(CIO)であるサミール・カーベッジ(Samir Kerbage)氏は、「流入が再び増加する可能性は確かにある」と述べた。 カーベッジ氏は、「世界中の多くの銀行、基金、年金基金は、新たに始まったETFを通じたビットコインへの戦略的配分を検討するのに先立ち、デューデリジェンスのプロセスを始めたばかりだ」とし、「こうした大手金融機関が今後数カ月間に決定を下すにつれて、流入が再び増加する可能性があり、アメリカ史上最も成功したETFの立ち上げの1つに関する新たな節目に到達する可能性がある」とコメントした。 1日あたりで1000BTC以上の流出が続いているグレイスケールのビットコイン・トラスト(GBTC)については、セイファート氏は流入への転換を予想していない。同氏はCoinDeskに対し、「GBTCは現在構築中なので、そこへの流入はあまり期待していない」とし、「GBTCの経費率は1.5%なので、GBTCに純流入日があれば驚くだろう。さらに、どの期間でも継続的な流入があれば衝撃を受ける」と述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Jim Wilson/Unsplash|原文:Spot Bitcoin ETF Hype Dies Down, Normalcy Sets In
CoinDesk Japan 編集部