コスタボニータは休み明けでも躍動感十分

［ＧⅡ府中牝馬ステークス＝２０２４年１０月１４日（月曜）３歳上・牝、東京競馬場・芝１８００メートル］ 　舘林（美浦南）来年からは〝府中牝馬Ｓ〟が取れて、ただの〝アイルランドＴ〟になるんだとよ。 　山河（南坂路）で、マーメイドＳが府中牝馬Ｓに名前を変えて、６月の東京でＧⅢ扱いですか。慣れるまでは数年かかりそうです。ところで今年の争点は去年のエリザベス女王杯以来となるブレイディヴェーグの扱い。夏の新潟記念を自重して、前哨戦のここにスライドしてきました。 　舘林　実はこの馬が１番手評価なんだ。先週時点でデキ過ぎなほど体は仕上がっていたくらい。今週は３頭併せで余力を持ったまま併入フィニッシュ。直線での鋭い伸びは久々をまったく感じさせなかったし、バネの利いた走りはさすがＧⅠ馬といえる。 　山河　穴党としては真っ先に切りたい馬がトップ評価は困ったものですが…。２番手は？ 　舘林　アスコルティアーモは稽古駆けするタイプ。やはり動きが目立っていた前走（関越Ｓ９着）が案外な結果だったが、新潟の超高速馬場が合わなかったのかもな。中間も快調教を連発しているし、最終追いも文句ない伸びで先着を決めたし、巻き返しが期待できる。 　山河　ほかにもＡ評価が何頭かいますね。 　舘林　先に挙げた２頭に比べると多少見劣りするがフィアスプライド、モリアーナも動きは良かったぞ。ただ馬券的に面白い存在なのはシンティレーションだな。池上厩舎はあまりバリバリと時計を出さないことが多いが、ここ２週はしっかりとした内容を消化。数字以上にキビキビとした動きからも重賞でも侮れない存在だな。 　松浪（栗東トラック）こっちでは木曜追いのコンクシェル、モズゴールドバレルも良かったが、水曜追いのハーパーが抜群の気配だぞ。デキが落ちていた春は結果も出なかったが、帰厩当初から気配が段違い。秋華賞→エリザベス女王杯と連続３着だった昨秋よりも迫力は上かもしれない。 　舘林　で、上位人気確実のマスクトディーヴァは坂路追いか。時計はやけに地味（４ハロン５５・１―１２・８秒）だな。 　清水（栗東坂路）まあ、輸送を控えていますからね。しっかり動けているし、休み明けとしては合格点が与えられる状態でしょう。ただ◎がズラリと並ぶデキかというと…。 　山河　奥歯にたくさんモノが挟まっているね。つまりオススメの穴馬がいるんだ？ 　清水　コスタボニータは輸送前でもしっかり追ってきたことに好感が持てます。ラストの伸びも力強かったですし、休み明けでも夏場の好調をしっかりキープしています。ラリュエルは小柄なりにもフックラと見せている点はプラス材料。最終追いの動きも上々でしたし、仕上げに苦労するタイプでもないので７月以来でも能力は出せるでしょう。