趣里&SixTONES ジェシー、共通点は“心配性”? 初共演の『モンスター』を語り合う
10月14日からカンテレ・フジテレビ系でスタートする『モンスター』は、橋部敦子脚本によるリーガルエンターテインメント。趣里演じる“モンスター”弁護士の神波亮子が、ジェシー(SixTONES)演じる東大法学部卒のエリート弁護士・杉浦義弘と難事件に挑む。クランクインに先立って合同取材が行われ、主演の趣里、ジェシーがメディアの質問に答えた。 【写真】『モンスター』第1話場面カット(複数あり) ――趣里さんとジェシーさんはドラマでは初共演ですが、互いの印象を教えてください。 ジェシー:4年前にバラエティー番組でご一緒して、その時の印象が強いですね。 趣里:私もです。 ――その時はどんなお話を? 趣里:誰と仲が良いかという話で、「いなくて……」みたいな話をして。 ジェシー:じゃあ、みんな友達だねって。で、4年ぶりっていう(笑)。オリンピックですね。 ――今回、お二人が演じるのは弁護士ですが、弁護士役の面白さやこういうふうに演じたいというイメージはありますか? 趣里:弁護士の方はたくさん勉強してきて、黒でも弁護したり、グレーな部分もちゃんとわかりながら弁護していくと思うのですごく難しいことだなと。。自分自身の正義感や対世間など、無罪を勝ち取るだけではないことを台本から感じました。法律を通して人間の本質を見つめる視点が大切になってくると思います。台本を読んで、亮子というキャラクターを演じることはとても難しいと思いました。タイトルにあるとおり“モンスター”なんですけど、本当のモンスターは誰なんだろうとも感じました。そういう部分も役を通して映し出せたらと思いました。 ジェシー:『アンチヒーロー』(TBS系)を観て、長谷川博己さんと食事に行っていろいろお話しました。自分は緊張しがちですが、緊張する部分もリアルだなと感じます。やっぱり、その人の人生を左右しますからね。そこは真剣に向き合って、どんな状況でも依頼人の利益を追求して弁護する部分が深いと思います。 ――弁護士はたくさん勉強しているというお話もありましたが、ご自身の中高生時代はどうでしたか? 趣里:私はバレエをやっていたので、勉学はわりと一夜漬けタイプで、寝ずにテストの前にやっていました。 ジェシー:一緒です。10歳からこの仕事をやっていますけど、テストも前日にパーっとやる感じでしたね。あとはポーカーフェイスでした。人見知りでシャイボーイだったので、高校生の時は毎日マスクをしていました。 ――ご自身の演じられるキャラクターに共感する部分はありますか? 趣里:監督とも話したんですけど、亮子は淡々としているんです。感情はあるし、人の心もわかる。けれども、どこか俯瞰しているというか。だから、ゲーム感覚で裁判も進められる。すごく頭の良い人なんだろうという感覚があります。私は真逆で、感情に左右されすぎるので「いいなあ、強いなあ」と思いながら、台本を読んでいます。そうじゃない部分もこれから描かれていくと思いますが、今のところ本来の私と違うので、逆に楽しみです。私自身はビビリで、石橋を叩きまくるタイプですね。 ジェシー:(杉浦に)共感できるところはほぼないです。エリートでプライドも高い。台詞で弁護士が使うワードは普段プライベートで言わないので、話しているだけで頭がよく見える役になれるのはうれしいですね。 ――ご自身の役に魅力を感じる部分があれば教えてください。 趣里:あきらめないところ。真実までたどりつく、そして裁判に勝つという信念があるところです。振り回されながらも周りが「先生にお任せしたい」と思ってくれる引力のあるキャラクターだと思っています。とはいえ、みんなで作るもので、一人だけで進んでいくことにはしたくないですし、リアクションで進めていきたいです。 ジェシー:弁護士で法律用語をスラスラしゃべっている時点で魅力的です。杉浦の自分を曲げないところも魅力的だけど、優しさかな。なんだかんだでついて行って、一緒にやっていく優しさ。心配もあると思うんですけど、そういうところは魅力的かなと思います。 ――エリートっぽさをどうやって表現しますか? ジェシー:なんだろう? でも、ずっとしゃべってるだけでエリートっぽいですよね(笑)。 趣里:見えます、エリートに。東大って言われれば、「ああ!」みたいな。 ――趣里さんがジェシーさんを振り回す役ですが、凸凹コンビをどう演じていかれますか? 趣里:振り回すんですよね。自分としては、けっこう大迷惑だなと思っています。 ジェシー:本当すごいですよね。杉浦は慎重派で、亮子がどんどん先に行って、僕がついて行く掛け合いのシーンが多いので、見ていてハラハラしますよね。演じているほうも、どこに行くんだろうって。 ――お二人が演じることで、どんなおもしろさが生まれると思いますか? 趣里:お芝居をご一緒させていただくのは初めてなので、ある意味この状況と似ていて、どう出るんだろうという、何が出てくるかわからないおもしろさはあります。 ジェシー:ねえ(顔を見合わせて笑う)。 ――亮子と杉浦は先輩と後輩の役です。どんな関係性を見せていきたいですか? 趣里:最初はジェシーさんが自分を先輩と思っているんですよね。弁護士は司法試験に受かった順番で先輩後輩が決まるらしいのですが、亮子がそれを言わないのもおもしろいなと思っていて。事務所に入ったのは後輩だけど、弁護士バッジをもらったのは先輩ということはわかっていて、亮子は俯瞰して見ているけど、それも気にしていないのかなと。最初は、自分を手伝ってくださいというところからだけど、亮子も杉浦が信頼できることをだんだん感じてくると思います。 ジェシー:(関係が)逆転すると思います。最初、杉浦は自分を先輩と思っていたけど、「この人にはかなわない」と感じるのがおもしろいですね。 趣里:そういう関係に見せられるように頑張らないといけないですね。裁判以外に潜入調査までやるのですが、行動で引っ張っていく、言葉ではなく結果で示すために、頑張らなきゃと思っています。