宣孝VS周明、大人の余裕で史実盤石ルートへ…もう一人の「忘れえぬ人」周明の果たした役割【光る君へ】
吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。6月16日放送の第24回「忘れえぬ人」では、藤原宣孝のどストレートプロポーズ&周明の国際ロマンス詐欺という2つの大事件で、史上最大というほどの盛り上がりを見せた。(以下、ネタバレあり)。 【写真】周明のこの笑顔は嘘ではないはず… ■ この世にむなしさを感じたまひろは…前回のあらすじ お忍びで越前にやってきた藤原宣孝(佐々木蔵之介)は、まひろに求婚。忘れえぬ人がいることも丸ごと引き受けると言って、都に戻った。一方宋(中国)の薬師・周明(松下洸平)は、日本と宋の交易を実現するためにまひろに接近するが、好意ではなく利用するために近づいたことを見透かされる。周明は「宋は日本を見下している。民に等しく機会を与える国など、この世のどこにもない。つまらぬ夢など持つな」と、冷たくまひろに言い放つ。 さらにまひろの友人だったさわ(野村麻純)の訃報が届き、この世にむなしさを感じたまひろは、宣孝の申し出を受け入れると、越前守である父・藤原為時(岸谷五朗)に告げる。国府を訪れた宋の官人・朱仁聡(浩歌)は、周明は生まれ故郷に向かったとまひろには知らせたが、実際はまだ越前に残っていた。周明は、まひろの心に入り込めなかったことを朱に謝罪するが、朱は「お前の心のなかからは消え去るとよいな」と微笑むのだった。
怒濤のスピードで結末に至る越前編にSNS大盛り上がり
周明のまひろ籠絡作戦開始&宣孝殿の予想外のプロポーズと、おそらく『光る君へ』史上最大と言っていいほどの盛り上がりを見せた先週のラスト。これは越前編、空前のカオスになるか? と思いきや、この24回ではそれらの問題が怒涛のようなスピードでそれぞれの結末へと至り、SNSもなにかが起きるたびに大盛りあがり。筆者の体感だけど、一番X(旧ツイッター)のTLの流れが早い回だったように思える。 まず宣孝殿が「自分が思っている自分だけが自分ではない」「忘れえぬ人がいても、それもお前の一部」などのパワーワード連発でまひろを揺さぶるというロケットスタート。SNSも「開始3分で宣孝が見せる『全てを包み込む大人の余裕』が凄すぎて凄い」「さすが正規ルート本夫・宣孝殿、包容力ヤバイ」「年の差婚で引かれていた宣孝さま、一気に形勢逆転!!」「佐々木蔵之介に宣孝を当てたスタッフさんの給料が倍額になって欲しい」と、一気に宣孝応援モードに切り替わった。 いきなり分が悪くなった周明だけど、まひろがそんな状況とも知らず「一緒に宋に行こう」と、押して押して押しまくる。しかし彼の真意を知る視聴者からは「将来とか未来とかいう言葉を巧みに使う。国際ロマンス詐欺の典型例」「『わかってくれるのは(人名)だけ』・・・周明、そんな結婚詐欺師のテンプレのようなセリフを」「周明の国際ロマンス詐欺が、笑えるレベルで下手くそ。女性との交際経験ゼロなの丸わかりで、かえって好感が高まる」と、完全におもしろがる声が上がっていた。