【阪神】新庄監督のサプライズに圧倒された!?岡田彰布監督、交流戦黒星スタートに「何もないで」会見今季最短で打ち切り
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―8日本ハム(29日・甲子園) 阪神は2―8で日本ハムに完敗し、3年ぶりの交流戦黒星スタートとなった。3回1死満塁で3番・森下、4番・大山が凡退して無得点に終わるなど、不振の攻撃陣は12残塁。岡田彰布監督(66)は「何もないで」と“今季最短”で試合後の会見を打ち切った。かつて阪神でともにプレーした日本ハム・新庄剛志監督(52)と甲子園で、注目の今季初対決。メンバー交換時に阪神のユニホームで登場して球場全体を驚かせた敵将に、圧倒されたまま終わった。 “新庄劇場”に完敗の岡田監督は「何もないで」と苦笑いで会見場に現れると、今季最も少ない口数で立ち去った。12残塁の2得点で、交流戦黒星スタート。序盤の拙攻で主導権を奪い損ねた。「5回までにリードしとかなアカンわな。だから、あんな展開になってしまうんや」と相変わらず低調な攻撃を嘆いた。 2点を追う3回に1死満塁で3、4番へ。下位打線から近本、中野とつながる得意のパターンだったが、森下が見逃し三振を喫し、大山が左飛に倒れた。中軸が役目を果たせず「かえしたらええ。それだけのこと」と、がっかり。5回無死満塁から渡辺が中犠飛を放ったが、三塁到達が当然の打球で進塁を怠った二塁走者の森下にも「タッチアップも、せえへんしのう」と不満をあらわにした。結局1点止まり。以降は突き放される一方で「5回までに逆転、追い越せとるよ。普通にやってたら」とぼやいた。 チーム打率2割2分4厘の打線は、最近10試合中8試合が2点以下。5月前半は“日替わり”だったオーダーを直近8戦は崩すことなく奮起を待ち続けているが、我慢の限界は近い。「待たんよ、そんな。毎日試合あるのに。苦しいとか、毎試合言うててもしゃあない。繰り返しやねんから」と再びテコ入れを示唆した。 5カード連続の初戦黒星で、首位と1差は4月19日以来だ。試合前のメンバー交換では、古巣・阪神のユニホーム姿で登場した新庄監督に苦笑い。誘われるまま記念撮影に応じたが、最後まで主役を奪われたままだった。昨年1勝2敗と負け越した同カード。敵将について語る余地もなく、会見場を後にした。(安藤 理)
報知新聞社