6万4000ドルを試すビットコイン、オプショントレーダーは10月の7万ドルに賭ける
市場ベンチマークのCoinDesk 20 Index(CD20)はビットコインやイーサリアムを上回り、ソラナ、アバランチ、アプトスはは10~15%上昇するなど、構成銘柄すべてが上昇した。 暗号資産市場は19日、ビットコイン(BTC)が6万4000ドルに迫るなど、広く上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げによって資産クラス全体でリスク選好が強まったためだ。 ビットコインは、前日18日に6万ドルを下回った後、24時間で6%近く上昇。FRBが金利を0.5%引き下げたことは、緩和サイクルの始まりを意味するだろうと市場関係者は指摘している。ビットコインは今月の高値となる6万3800ドルまで上昇した後、6万3000ドルをわずかに上回る付近まで反落した。 イーサリアム(ETH)は、重要な200週単純移動平均から反発し、24時間で7%以上上昇した。 市場ベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)は、6%上昇し、ビットコインとイーサリアムを上回るパフォーマンスを示した。ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、アプトス(APT)が10~15%上昇するなど、アルトコインが市場を牽引した。CD20は20銘柄すべてが上昇し、上昇の幅広さを示した。 株式市場では、暗号資産関連銘柄やビットコインマイナー銘柄も上昇し、マイクロストラテジー(MicroStrategy)とマイナーのテラウルフ(TeraWulf)が10%上昇し、セクターをリードした。 この24時間での暗号資産の上昇は、ほとんどの伝統的金融資産クラスを上回った。S&P500とナスダックは、それぞれ1.7%と2.5%上昇した。 これは、ビットコインや金のような利回りのない資産が、金利が低い時には一般的に投資対象として好まれるためと、TJM Institutional Servicesのマネージングディレクターで、ポッドキャスト「Futures Edge」のホストを務めるジム・イオリオ(Jim Iuorio)氏は述べた。 「これらの資産は、現在の経済状況から見て本来あるべき金利よりも低い金利となっている。インフレが再燃する可能性のある環境では、これらの資産はうまく機能する」(イオリオ氏) FRBが18日に金利を引き下げた後、米国債10年物の利回りは上昇した。これは、インフレが依然として懸念されていることを示す。同様に、ビットコイン上昇は、FRBの金利引き下げの決定が時期尚早であり、米ドル安につながる可能性があることを示しているとイオリオ氏は付け加えた。