父の死を聞いた直後、突然強烈な吐き気に襲われ呼吸困難に!それが「パニック障害」だったとは【漫画の作者に聞く】
幸せに暮らしていたある日、突然激しい吐き気が!理由もわからず繰り返す発作〝オエオエ地獄〟に苦しむこと5年…その原因はパニック障害だった。富山在住のデザイナー・種(たね)さんが、自身の体験を描いた漫画「パニック徒然日誌」がSNSで反響を呼んでいる。 テーマは「パニック障害のきっかけ」。漫画に込めた思いなどを著者に聞いてみた。 【漫画の本編を読む】突然起こった「パニック障害」 ■「パニック障害のきっかけ」 大阪で生まれた種さんは、富山県のご主人の元へ嫁ぎ、幸せな日々を過ごしていた。ところがある日父親が突然亡くなったという知らせが入る。 急いで実家へ帰る準備をしている最中、異変が起きた。突然心拍が乱れ、視界が歪み、強烈な呼吸困難と吐き気が!体調不良はすぐには治らず、葬儀中もずっと嘔吐(えず)き続けたほど。とはいえ、種さんは一過性のものと楽観視していたが…。 ■最初の発作を何だと思ったか? 種さんは最初、この発作を何だと思ったのだろうか?「パニックになりながらも、『父親が突然亡くなったショックでこうなっているんだろうな』と、冷静に俯瞰して見ている自分がいました。『人間って、強いショックを受けるとこうなるんだな』みたいな感じです。もちろん、パニック障害の始まりだとは、思ってもみなかったです」 しかし、その症状が3週間も続き、治まる気配がなかった。「『そのうち治るだろう』とあまり深刻に考えていなかったんです。予想に反して全然治らず、3週間ほど続いて初めて『これはマズイ』と不安になり始めました。遅いですね(笑)」 突如発症した〝オエオエ地獄〟はこの後も長く種さんを苦しめることになる。 ※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。似た症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧にはご注意ください。 取材・文=折笠隆