「不正確だ」水原一平氏の“経歴詐称問題”にレッドソックスが異例の声明発表! 雇用事実を否定「通訳だったことはない」
異例の発表だ。 ドジャースに所属する大谷翔平の専属通訳を務めてきた水原一平氏が、違法なスポーツ賭博に関与し、今月20日に球団を解雇された問題で、現地3月22日にレッドソックスが同氏の経歴について、「ミズハラはレッドソックスではどのような立場でも雇用されておらず、ヒデキ・オカジマの在籍期間中、彼の通訳だったことはない」と声明を出した。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 現地アメリカでも情報が錯そうしている。米連邦捜査局(FBI)の捜査を受けている違法ブックメーカーとの関係性も問題視される水原氏。そのキャリアについても新たな問題が浮上しており、米放送局『NBC Sports』は、同氏が学歴を詐称していると報道。「日本語通訳者のミズハラはダイヤモンド・バー高校に通っていた。そして一部の報道では、カリフォルニア大学リバーサイド校を卒業しているとされていたが、同大学の広報担当者はNBCに対し、彼が同校に在籍していた記録はないと述べた」とすっぱ抜いた。 さらに同局は水原氏が「2010年にレッドソックスでオカジマの通訳を務め、そこで初めてメジャーリーグでの機会を得た」とも言及していた。これを他でもないレッドソックスが真っ向から否定したのだ。 米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者がまとめたリポートによれば、一部のメディア関係者に配布した声明文でレッドソックスは「ミズハラはレッドソックスではどのような立場でも雇用されておらず、ヒデキ・オカジマの在籍期間中、彼の通訳だったことはない。私たちは徹底的に書類をチェックし、正確な情報を提供していることをご承知してほしい」と強調している。 強い反発を示したレッドソックスは、「我々がこうした連絡をしているのは、様々なメディア報道でイッペイ・ミズハラがレッドソックスで通訳として働いたと言及されているためだ。それは不正確だ」とも断言。世間を賑わせるスキャンダルと球団が無関係であるという姿勢を確固たるものとした。 球界でタブーされる違法な賭博も絡んでいる今回のスキャンダル。それだけにレッドソックスがいち早く関連性を否定したのは、必然と言えるのかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]