村田歩香 首位発進 高卒ルーキー躍動! 5バーディーボギーなし「ショットの距離感が良かった」
「女子ゴルフ・ゴルフ5レディース・第1日」(30日、ゴルフ5カントリーみずなみ=パー72) 【写真】パットを外して悔しがる原英莉花 表情豊か!ド派手コーデがグリーンに映える 昨年度のプロテストに合格した高卒1年目の村田歩香(18)=ニトリ=が5バーディー、ボギーなしの67をマーク。高い精度を誇るショットを次々と繰り出し、呉佳晏(台湾)とささきしょうこに並んで、首位発進に成功した。米女子ツアーに挑戦中の西村優菜を姉弟子とするルーキーが、初の予選通過どころか初優勝を目指して2日目以降に臨む。3戦ぶり国内ツアー復帰の原英莉花は1打差の4位と好スタート。ツアー2戦目のアマチュア須藤弥勒は78をたたき、107位と出遅れた。 高卒ルーキー・村田が躍動した。ボギーなし67の会心ラウンドで、新人1年目では22年マスターズGCレディースの川崎春花以来の首位発進。18歳は「ホッとしてます」と初々しく控えめに胸をなで下ろした。 悪天候続きで重くなったグリーンでも、ピンそばにピッタリつけてしまえば関係ない。出だしの10番から2メートルにつけてバーディー発進とすると、14番は残り160ヤードの第2打を6Iでピン右30センチにピタリ。「ショットの距離感が良かった」と納得のショットが続いた。 この日奪った5バーディーのパットは全て1ピン以内の距離。精度の高いショットが打てたのも、前週の反省を生かせたからだ。初のホスト大会だったニトリ・レディースは無念の予選落ち。緊張で乱したリズムを今週は「ワンテンポ置いたり、深呼吸を取り入れました」と落ち着けた。ショットを次々とピンに絡めるショットは、まるで姉弟子のよう。姉弟子とは同じく中島敏雅コーチを師匠とする5歳年上の西村優菜。コーチ以外にも大阪出身、身長150センチの小柄な体と共通点が多く、「憧れるし、体もそんなに変わらないので、目標にしやすい」とジュニア時代からお手本としてきた。 レギュラーツアー4戦目の今回は“初”の予選通過を目標にしてきたが、この位置なら違う“初めて”を狙うのは当然。「もうここまで来たら優勝を狙って頑張りたい」と目標を上方修正し、ルーキーが貪欲にV争いに食らいつく。 ◇村田歩香(むらた・あゆか)2005年10月13日、大阪府和泉市出身。5歳の時に父の影響でゴルフを始める。小学6年の時に堀姉妹や吉本ひかるらを教えた中島敏雅コーチに弟子入り。小津中を経て高校は通信制のルネサンス大阪に進学し、23年11月の最終プロテストを5位で一発合格。QTランキングは164位。同じく中島コーチを師匠とする西村優菜が憧れのゴルファー。1Wの平均飛距離は235ヤード。150センチ、49キロ。