FPが解説! 資産形成のポイントは「預金・投資信託・保険」の使い分け
長期で増やすなら投資信託や保険を
3つの貯蓄方法の中で、お金が最も増える可能性が高いのは投資信託です。投資信託はさまざまな種類や商品があり、どれでもいいわけではありませんが、きちんと選んで長期で運用すれば、元本割れのリスクを減らしながら資産を増やせる可能性が高まります。 過去の研究によれば、長期間の運用で資産が増えるのは不動産でも金でも預金でもなく、株式。株式を使った投資信託を取り入れることで、預金よりお金を増やせる可能性をぐっと高められるのです。 ただし、売却してもすぐには現金化できません。また、相場によって一時的にマイナスになるなどデメリットもあります。短期の運用では、使いたいタイミングでたまたま相場が悪く、元本割れしている可能性もあるので、少なくとも5年以上、できれば10年以上先に使うお金として運用しましょう。長期で運用すれば、利益が利益を生んでいくようになり、経済ショックが起きても元本割れするリスクは徐々に減っていきます。 貯蓄型生命保険も、長期の運用なら増やせる商品があるジャンルです。ただし、もしも早期に解約した場合は、解約控除(解約手数料)がかかり元本割れしてしまいます。流動性は3つの中で最も低いので、資産を保険に偏らせすぎるのは必要なときに使えずリスキーです。 【著者】 橋本絵美 福岡県出身。慶應義塾大学商学部卒。2男4女を育てる大家族ファイナンシャルプランナー。お片づけプランナーとしても活動中。相談を受ける中で得た知恵と自身の経験を生かした家計改善術や共働きパパママ、ワンオペママを中心に生活がラクになる片づけ、家事のアドバイスが好評。
橋本絵美(ファイナンシャルプランナー)