【下関ボート(ナイター)ルーキーS】藤原碧生が通算4度目のV/次節のヤングダービーへ気合
下関ボートのルーキーシリーズ第13戦「スカパー!・JLC杯争奪 今村豊メモリアルプリンスカップ」は14日、最終日の12Rで優勝戦を争い、1枠の藤原碧生が他艇の攻めを封じ切って通算4回目の優勝を果たした。2着は5枠原田才一郎、3着は4枠三村岳人が入り、3連単は3800円の15番人気の決着となった。 ◆ヒーロー 岡山の怪物がピンチを乗り切って通算4回目の美酒に酔った。予選2位の島川海輝、同1位の中亮太が準優で相次いで敗れたため、藤原に優勝戦1枠が転がり込んできた。「突然、インになったので(昨晩は)緊張してよく眠れなかった。それに4(三村)、5(原田)が伸びてくるのであまり自信はなかった」とレース前は不安を抱える状況だった。 レースではインからコンマ10のSを決めるも、5コースから伸び仕様の原田がコンマ06の好Sで襲いかかった。藤原はこれに抵抗気味にターン。だが、空いたスペースに6枠の中野が差しを入れたかと思った瞬間、まさかの転覆。先マイを果たした藤原がその後は悠々と先頭に立ち自身4度目のVゴールを駆け抜けた。「1Mはしっかり舟が返ってきたし、いいターンができました。逃げられてうれしいです」とレース後は笑顔にあふれた。 表彰式に訪れた今村豊さんは「このタイトルになって今年で5回目ですが、過去の優勝者にはGⅠ、SGで活躍してくれた人ばかり。藤原選手も今後は精進してGⅠ、SGで活躍してほしいと思います」と藤原の今後の活躍に期待を込めた。藤原も「(来節に)ヤングダービーがあるので気合を入れて走ります」と初のGⅠ戦に腕を撫した。(岡部貴礼)