大学の同級生5人と、毎年「青春18きっぷ」で長野から東京に旅行しています。今回のルール改定で「グループ旅行」が不可になるのでしょうか?
ゆったりと列車の旅が楽しめる「青春18きっぷ」。シーズンごとの発売を心待ちにしている鉄道ファンも多いでしょう。そんな青春18きっぷですが、2024年冬の発売が発表され、従来のきっぷからいくつかのルール変更がされました。 本記事では、青春18きっぷにおける変更と、利用時の注意点、また青春18きっぷ以外の電車旅のお得なきっぷを紹介します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
2024年冬発売の青春18きっぷの変更点
2024年冬に販売される青春18きっぷで、改定された内容は図表1のとおりです。 図表1
JRグループ 「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について より筆者作成 きっぷは、従来は「5日分」の1種類でしたが、2024年冬のきっぷは、「5日間用」に加え、新たに「3日間用」が発売されています。ただし、従来のきっぷは利用期間内であれば、いつでも5日分使うことができましたが、今回のきっぷは「連続した」5日間あるいは3日間です。 例えば、12月10日にきっぷを使用すると、5日間のうちたとえ電車を利用しない日があっても、12月15日を迎えた瞬間にきっぷの有効期限は切れてしまいます。従来のように日にちを分けて利用することはできないので注意しましょう。 また、今まできっぷの利用は改札口で駅員にハンコを押してもらって構内に入場していましたが、自動改札機の利用ができるようになりました。駅員が不在の場合や窓口が混んでいてもスムーズに乗れるようになるのはうれしい変更点ですね。
グループ利用は不可能に
従来の青春18きっぷは、きっぷ1枚につき「5日分」の利用ができ、使用日時を自由に決められるだけでなく、一度に複数人で使うことも可能でした。そのため、きっぷを1枚購入し、それを5人で「5回分」として使用することもできていたのです。 ところが今回の改定によって、青春18きっぷの利用は「1枚につき1人」と制限が加えられました。これによって、1枚を複数人で利用することは不可能になりました。 また、大人の半額できっぷを購入できる小人は、今まで1枚購入してこども2人で利用できていましたが、こちらも不可能になります。今後、青春18きっぷを使って旅行したい場合は1人1枚ずつ購入が必要になることを覚えておきましょう。