大鉄SLに"食堂車"誕生! 特製弁当、楽しんで 静岡県内食材ふんだん使用 1月から新イベント
大井川鉄道(本社・島田市)は来年1月下旬ごろから、新金谷~川根温泉笹間渡駅間を走る蒸気機関車(SL)急行「かわね路号」の客車1両を食堂車仕様に変更し、料理弁当とともに車窓の景色などを楽しむ「Train Dining オハシ」を開始する。14日は行政関係者らを招いた試乗会を実施。同市の染谷絹代市長や川根本町の薗田靖邦町長らが参加した。 提供される弁当には、シラスを添えたさくらご飯やサクラエビの湯葉あえなど、県内の食材をふんだんに使った料理計19品目が入っている。製造は大鉄のグループ会社である天神屋(本店・静岡市駿河区)が担当し、8月からメニューや食材選びを進めてきた。 車両名の「オハシ」は、客車の型式の一部「オハ」と食堂車の「シ」を合わせたもの。これにちなんでイベント名が刻まれた箸や、大鉄を走るSLのコースターなども添えられる。 大鉄はこれまでカバーできていなかった、30~50代の女性を中心に楽しめるイベントとして食堂車を企画した。鳥塚亮社長は「古い設備でも、工夫次第でいろいろなイベントに活用できる。これからも活用法を探っていきたい」と話した。 料金は1人1万6500円で、同社ホームページから申し込む。各回定員36人。週末を中心に3月中旬まで1日1便運行する予定。
静岡新聞社