<プロ野球速報>阪神・マートンが“NPB最速”1000本安打を達成
阪神のマット・マートン外野手(33)が3日、甲子園で行われた広島戦の1回1死三塁の先制機の場面で、広島の先発、福井から、センター前にタイムリーヒットを放ち、来日通算1000本安打を達成した。マートンは一塁ベース上で、花束を贈呈された。この日は、ゴメスの不振に伴い、打線が入れ替えられ、マートンは3番、福留が4番にはいっていた。マートンの通算1000本安打は、809試合目にしての達成で、与那嶺要氏に次ぐ歴代5位のスピード記録。シーズンで数えれば、年間の試合数の違いこそあれど、6年目にしての達成で、イチローをも抜く歴代最速のNPB記録となった。また外国人プレーヤーとしては、阪急で活躍したブーマーの781試合に次ぐ歴代2位の記録となる。
マートンは、ゲーム途中で広報を通じて「打ったのはフォーク。ランナーを返すことだけを考え、ヒットゾーンを狙った。求められている仕事はできたと思う。1000本安打も打てたのは、それだけ長い間、タイガースのユニホームを着続けられたからできたこと。支えてくれたチーム関係者や家族に感謝したい」とコメントを残した。 典型的な巧打タイプのマートンは、メジャー時代、2006年のシーズンは、シカゴ・カブスでレギュラーに定着していたが、その後、外野手に対して長打もしくは「攻・走・守」の3拍子を求めるメジャーで実績を残すことができずマイナー暮らしが続いた。 活躍の場を求めて2010年から阪神でプレー。2010年3月26日の横浜戦で「1番・センター」でスタメン出場すると、その試合で3回裏にランドルフから三塁への内野安打で日本のプロ野球での初ヒット。そのシーズンに214安打を記録、イチローが持っていたプロ野球のシーズン最多安打記録を更新した。2011年も、セ・リーグの最多安打を記録するなど、不振の2012年を除き、過去5年間は、すべて3割をマーク、昨季は首位打者タイトルを獲得している。