高橋周平が昨年までと別人? 他球団から「中日で最も怖い打者」警戒が
「今のほうが厄介な選手」
開幕前は一軍を保証されていなかった。ゴールデン・グラブ賞を2度獲得するなどかつては三塁のレギュラーで活躍していたが、近年は打撃不振で出場機会を減らして存在感が薄くなっていた。昨季は86試合出場で打率.215、0本塁打、14打点。三塁でのスタメン出場は28試合にとどまり、石川昂弥の95試合出場に大きく差をつけられた。 ポジション争いの序列をひっくり返し、攻守に不可欠な存在に。他球団の首脳陣はこう分析する。 「レギュラーで活躍していた数年前より今のほうが厄介な選手です。バットがしなるような打ち方で見逃したと思ったらバットが出てくる。懐が深くなり、自分のポイントで打てているので緩急に崩されず、強い打球が打てている。中日打線の中で最も怖い打者ですし、高橋周が打つと打線全体が勢いづく。走者を背負って勝負したくない打者です」 ドラフト1位で入団し、紆余曲折を経てプロ13年目を迎えた。まだ30歳。野球人生の全盛期はこれからだ。 写真=BBM
週刊ベースボール