加藤茶、大阪の「ドリフ展」開幕にかけつけ…歓喜するファンの姿も
■ 「高木ブーさんも一緒に来る予定だったけど…」
国民的グループ「ザ・ドリフターズ」の結成60周年を記念した企画展『ザ・ドリフターズ展 発掘!5人の笑いと秘宝たち』が10月30日より「阪神梅田本店」(大阪市北区)にてスタート。その開催初日、同グループのメンバーである加藤茶がセレモニーを実施した。 【写真】貴重!「ザ・ビートルズ」の初来日公演時、ドリフが前座で演奏した際に使ったギター 前身グループではコミックバンドだった「ザ・ドリフターズ」。だが1964年の正式結成時にコントグループに。また何度かメンバーチェンジを繰り返した後、いかりや長介、加藤茶、高木ブー、仲本工事、志村けんの5人がおなじみのメンバーとなった。『8時だョ!全員集合』(TBS系)や『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)などの出演番組が高視聴率を叩き出したほか、個々の活動も精力的におこなわれた。 同企画展はそんな「ザ・ドリフターズ」の軌跡をたどる内容。加藤がコント時によく使用していた「ハゲかつら」の初号機や、同じく加藤がコント内で「ちょっとだけよ」と共演者を誘惑するときに着用していたピンクガウン、さらに写真や資料をもとにほぼ実寸大で作り上げられた志村によるキャラクター「バカ殿様」の像などが鑑賞できる。
さらに、1966年「ザ・ビートルズ」の「日本武道館」(東京)での初来日公演時、「ザ・ドリフターズ」が前座で演奏した際に使われた高木のギターなど、日本のバラエティ史における「重要文化財」の品なども。そのほか『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンや人気コント「雷様」の世界に自分も入り込めるフォトスポットも設けられている。 この企画展の始まりを祝うために駆けつけた加藤は、「メッセージっていうのはあまりないんだけど」と照れくさそうにしながらも、「本当は今日、高木ブーさんも一緒に来る予定だったんですけど、足の具合が悪くて車椅子では来にくいというので、僕一人になっちゃいました。一人で務まりますかどうか分かりませんけども、がんばりますんでよろしくお願いします」と、高木の近況をまじえながら挨拶。 また開幕を告げるテープカットでは、司会者から「まずマスコミのフォトセッションをおこないますので、まだ切らずにお待ちください。コントだったら切ってしまいそうですけど」と声をかけられ、加藤は「今、切っちゃいそうになりました」とおどける一幕もあった。 営業開始後は入り口付近で来場客にメッセージ付きの名刺を直接配るサービスも。「ずっと観ていました」と喜ぶファンに、加藤は「ありがとう」と笑顔を浮かべていた。 企画展『ザ・ドリフターズ展 発掘!5人の笑いと秘宝たち』は11月11日まで「阪神梅田本店」の8階催事場で開催(最終日は午後5時まで)。料金は一般・大学生1200円、中高生800円、小学生以下は無料。 取材・文・写真/田辺ユウキ