1~2カ月ごとに掃除して! 電気ケトルの水アカを落としてきれいにする方法
※この記事は、海外のサイト『グッド・ハウスキーピング』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 イギリスの家庭では、「お湯沸かして」という言葉を一日に何度も耳にするという。実際、イギリス人は毎日約1億杯、年間で約360億杯ものお茶を消費しているのだそう。 日本でも電気ケトルを愛用している人は多いけれど、最後に掃除して水アカを落としたのはいつ? ケトルの掃除を4~8週間ごとに行うと、固まったミネラルが飲み物に溶け込むのを防げるだけでなく、ケトルの寿命を延ばすことができる。 とはいえ、何から始めればいいか分からない? 「グッド・ハウスキーピング・インスティチュート」の専門家たちに、電気ケトルの掃除の仕方を聞いてみた。
水アカ(石灰鱗)が溜まるのはなぜ?
以前は、電気ケトルの電熱部が露出して水に触れていたため、蓄積した水アカがケトル故障のおもな原因の一つだった。最近では、電熱部を金属製の底板の後ろに隠している電気ケトルも多く、電熱部が損傷するリスクが軽減され、ケトル自体の寿命は以前より長くなった。とはいえ、水アカの問題がなくなったわけではない。 金属製のケトルは内側と底板に水アカが付着することがあり、これらが剥がれ落ちると、お湯の中に見た目がよくないチョーク状の破片が浮遊してしまう。プラスチックのケトルはポリプロピレン製なので水アカは付きにくく、金属製の底板には水アカがたまる。フィルターのあるケトルなら水アカの破片が飲み物に注がれることはないけれど、水アカの蓄積を止めることはできない。
電気ケトルの水アカを取る方法
この作業には数時間かかるので、先にお茶やコーヒーを作っておこう。電気ケトルの水アカ除去は夜寝る前に行うと、朝には清潔できれいな状態になっているのでおすすめ。 簡単で安価な水アカ除去方法としては、まずケトルの容量の半分以下まで水を入れ、途中まで沸騰させる。泡が立ち始める前にケトルのスイッチを切り、ケトルの約4分の3まで蒸留ホワイトビネガーを加える。水跳ねを避けるため、ゆっくりと慎重に行うこと。キッチンに匂いが充満するので、酢そのものは沸騰させないようにして。 必要に応じて部屋の換気をしながら、電気ケトルをそのまま一晩置いておく(プラグが抜かれていることを確認し、誤って使用しないように注意書きを書いておこう)。朝には、水アカが簡単に落ちるはず。残っている酢の匂いを取り除くためにしっかりとすすぎ、仕上げに真水を沸騰させる。 日常的な軽い水アカの場合は、最初の水を沸かす作業を省いてもいいけれど、頑固な水アカの場合はしっかり沸騰させたほうが効果が出やすい。またこれらの液量は決まっているわけではないので、水アカが主に電熱部に溜まっているなら、水と酢がほぼ同量な限りそれぞれの量を少なくしても問題ない。 さらに、水アカ落とし専用の商品も市販されている。金属製ケトル専用のものやプラスチック製ケトル専用のものもあるので、使っているケトルに適しているかどうかを必ず確認しよう。 電気ケトルのフィルターも、水アカ除去が必要な場合がある。フィルター部分は、スライドさせるか押して取り外して(取り外し方については、各ケトルの取扱説明書を参照)。次に、蒸留ホワイトビネガーと古い歯ブラシでこすり洗いをして、フィルターを元の位置に付け直す前によく洗い流して乾燥させよう。 電気ケトルをきれいに保つためには、4~8週間ごとに水アカを取り除くよう心掛けて。付着時間が長いと取り除くのが難しくなるので、水アカが溜まるまで放置しないこと。汚れがひどい場合は、石灰鱗(水アカ)が完全に分解されるまで、繰り返し作業が必要になる場合もある。