【ベトナム】農地免税、30年末までの延長提案=財務省
ベトナム財務省は国会に対し、農地使用税免除の期限を現在の2025年末から30年末へと延長することを提案した。農業・地方投資を促進し、農産物の国際競争力を高める狙いがある。ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が23日伝えた。 財務省によると、農地使用税免除額は03~10年は年平均3兆2,700億ドン(現在のレートで約202億円)に対し、11~16年は6兆3,100億ドン、21~23年は7兆5,000億ドンと拡大してきた。30年までの年平均免除額も21~23年と同水準になると見込んでいる。 同省は、免税は歳入にはマイナスだが、持続的な地方発展の促進に有効な政策だと説明した。世界貿易機関(WTO)加盟国としての国際公約にも沿っており、他国との貿易紛争は起こらないと指摘。生産者への直接支援であり、生産性・品質向上の直接的な財源と位置付けた。 国会は20年の決議で、同年末までとされていた農地使用税の免除を25年末まで延長していた。