ルートンがマンチェスターC相手に1-5大敗…橋岡大樹は先発フル出場も不運なオウンゴールで先制点献上
◆イングランド・プレミアムリーグ マンチェスターC5-1ルートン(13日・マンチェスター=エティハド・スタジアム) 【写真】ハーランドのシュートが橋岡の顔面を直撃…オウンゴールの瞬間 4月13日、英国ではプレミアリーグ第32節が6試合行われ、日本代表DF橋岡大樹(24)が所属するルートンはアウェーで今季4連覇を狙う王者マンチェスターCと対戦。橋岡はこのビッグクラブとのアウェー戦も3バックの右サイドで先発してフル出場。しかし、キックオフ直後の前半2分、ハーランドの強烈なボレーを顔面に受けてオウンゴールを献上した。 前半2分、デ・ブライネの縦パスにハーランドが飛びつき、GKと1対1の体勢に持ち込んでシュート。ルートンGKが好セーブで止めたが、こぼれ球をドクが左足で流し込む。これもルートンDFダウティーが滑り込んでブロック。このブロックで浮き玉になったボールにハーランドがPA内で左足をまわし蹴りのように振って合わせたが、ボールの芯を外して、シュートがスライス。このボールがノルウェー代表FWにプレスをかけに行った橋岡の顔面を直撃してコースを変えると、ルートン・ゴールの左隅に飛び込んだ。 アーセナル戦に続き、記録上はまたしても橋岡のオウンゴール。防ぎようがない、あまりにも不運なオウンゴールだったが、チャンピオンチームに簡単に先制点を与えて、いきなりルートンの敗色ムードが濃厚となった。それでもこの後のルートンは気落ちせず、しっかり前半を1-0のまま乗り切った。橋岡も194センチのハーランドをマーク。10センチの身長差を気合でしのいだ。 しかし、ハーフタイムが終わると王者マンチェスターCがギアを上げる。そして後半19分、コーナーキックの流れからコバチッチがミドルシュートを叩き込んで2点目を追加すると、同30分にルートン右ウイングバックのオニェディンマがドクをPA内で足を引っ掛けて倒すPKを献上。1分後の後半31分にはハーランドがきっちりとスポットキックを決めて、マンチェスターCが3-0として試合を決めた。 ルートンは後半36分にバークリーのミドルで1点を返すが、これが逆にマンチェスターCをあおった。同42分にドクが4点目を奪うと、さらに後半アディショナルタイムの3分にDFバルディオルが豪快なシュートを叩き込み5点目を奪取。マンチェスターCが5-1大勝劇を飾ると暫定ながらプレミアリーグの首位に立った。 橋岡は試合が終わるとアウェイサポーターが埋まるスタンドの前で仁王立ち。5-1大敗のショックからか、取材には応じず、チームバスに乗り込みエティハド・スタジアムを後にした。 この結果、ルートンの順位は18位のまま。17位のノッティンガム・フォレストがホームでウルバーハンプトンと2-2で引き分けて、両者の間には勝ち点『1』差がついたが、ルートンは残り5試合で一桁順位のチームとの対戦は8位のウェストハムだけ。ホーム戦3試合は14位ブレントフォード(4月20日)、16位エバートン(5月3日)、13位フラム(5月19日最終戦)との対戦。この3試合でどれだけ勝ち点を奪えるか、そこが来季のプレミアリーグ残留の鍵となりそうだ。
報知新聞社