韓国の伝統芸能パンソリを題材とする「君への挽歌」限定公開、ソン・ドンヒョクら出演
ソン・ドンヒョクがチョン・アミと共演した韓国映画「君への挽歌」が、2月7日より東京・グランドシネマサンシャインで1週間限定上映されるとわかった。 【画像】韓国映画「君への挽歌」場面写真 韓国の口承伝統芸能・パンソリを題材とする本作。優れた歌い手としてツアー公演や学生たちへの講義を行ってきたドンヒョクは、晩年を故郷で過ごしたいという妻ヨニの願いを受け入れ、夫婦2人で田舎暮らしを始める。しかしヨニは認知症を患ったことで、感情を制御し切れず、ときには暴力まで振るってしまうことも。介護に向き合うドンヒョクは、別人のように変わっていくヨニを前に疲れ果てていく。 認知症を患った母親を15年間支えたという過去を持つソン・ドンヒョクがドンヒョク、チョン・アミがヨニを演じ、キム・ユミ、ミン・ギョンジン、チャン・テフンも出演。監督・脚本はイ・チャンヨルが担当した。 日本配給は俳優・松尾百華が有志と立ち上げた映画制作・配給会社SCRAMBLE FIILMが行う。松尾は「少子高齢化社会、認知症介護、安楽死といった日本でも重要な社会課題を扱いつつ、韓国の伝統文化や深い情を土台にした物語に、私は唯一無二の感動を覚えました」「『人と人をつなぐ存在になりたい』という思いで俳優活動をしてきましたが、本作を日本に届けることもまた、その目的を達成する一手だと感じ、日本配給を決意しました」と語った。 ■ 松尾百華(配給「SCRAMBLE FILM」代表 / 俳優)コメント 少子高齢化社会、認知症介護、安楽死といった日本でも重要な社会課題を扱いつつ、韓国の伝統文化や深い情を土台にした物語に、私は唯一無二の感動を覚えました。 「人と人をつなぐ存在になりたい」という思いで俳優活動をしてきましたが、本作を日本に届けることもまた、その目的を達成する一手だと感じ、日本配給を決意しました。 特にK-POPのような先鋭的な魅力とは異なる、先人から受け継がれた「魂の歌」ともいえるパンソリの歌声は、心の奥深くにじみわたり、皆様にもぜひ本作でその感動を味わっていただきたいです。 また本作は、イ・チャンヨル監督の故郷であるテジョン(大田)で撮影されました。田舎を愛し、命の尊さを深く見つめる監督の誠実さが、作品全体から強く伝わってくるはずです。 生と死の間で生きる老夫婦の愛の物語である本作によって、皆様が「明日」というものを、少しでも特別で、より貴重なものに感じられることを願っています。 (c)2022 Film Company Soonsu