〝相撲対決〟で元気届ける 錣山部屋の力士が福祉施設訪問【宇部】
下関市出身で大相撲の錣山矩幸(しころやま・つねゆき)親方(43)=元小結豊真将=が25日、錣山部屋の若手力士を連れて、宇部市内の福祉施設3カ所を訪問した。利用者ら計150人と触れ合い、笑顔と元気を届けた。 錣山親方と三段目で宮野中出身の若輝元(25)と岩国市出身の寺尾松(19)の3人が、むべの里光栄(隅田典代理事長)が運営する特別養護老人ホーム博愛園、デイサービスセンター博愛園、障害者支援施設あしたを訪れた。 同センターでは利用者110人が拍手で出迎えた。前日に九州場所を終えたばかりの若輝元と寺尾松が足腰を鍛える「四股」を披露し、錣山親方が「1日200~300回は稽古で四股を踏む」と説明すると、驚きの声が上がった。 3人は利用者一人一人と丁寧に握手を交わし「長生きしてくださいね」などと励ました。寺尾松と力士姿に仮装した職員との相撲の取り組みもあり、4人がかりで必死に挑んでも寺尾松が全く動じない様子に、笑いが起きていた。 若輝元は「多くの皆さんと直接会話し、日頃から地元に応援してもらっていることを実感した。来場所でも力強く前に出る相撲を意識し、勝ち越したい」と抱負を述べた。