リニア時代の想像膨らます 下伊那農業高校生が建設現場を見学【長野県】
長野県下伊那農業高校アグリサービス科の2年生19人は9日、飯田市や喬木村でリニア中央新幹線の建設現場を見学した。天竜川河川内に建つ橋脚などを間近で見て工事の進ちょく状況を知るとともに、リニア時代の地域づくりに向けてイメージを膨らませた。 同科地域探究コースが取り組む農業を通じた地域振興を考える授業の一環。リニア開業による効果や工事状況を知り、将来の地域について考えることが目的で、生徒たちは事前にリニア事業の概要を学んでから実際に現場を訪れた。 同校でリニア建設現場を見学するのは初めて。この日は喬木村の天竜川橋りょう、飯田市の長野県駅(仮称)、中央トンネル松川工区を見学した。 生徒たちはバスの車内から県駅の予定地を見た後、喬木村の天竜川橋りょうを見学。同行した飯田市リニア推進部の職員から、河川内の工事は渇水期に行われていることや今後の工事の予定などを聞き、建設中の橋脚を間近で見た。 初めて橋りょうの工事現場を見たという生徒(17)は「映像では見ていたが実際に見ると想像以上に大きくて迫力があった。完成してリニアが通る日が楽しみ」と語った。 同科の村澤博富美教諭は「工事が進んでいる様子を実際に見ることでワクワクしてもらい、将来の地域づくりに関心を持つきっかけにしてもらえたら」と話していた。