夫婦関係を崩壊させないために「気遣い」と「気使い」が絶対必要なワケ
結婚しても、「他人」という意識が大事
程よい距離感がいい関係を築いていく こちらに挙げたのはご飯に関する問題ですが、その他にも“してもらって当たり前“のことが増えるにつれて、夫婦間の亀裂はさらに深いものになるでしょう。 相手がしてくれてることって、当たり前じゃないんですよ。そこにはちゃんと、かかっている時間や労力、お金が存在するのです。 近い関係になればなるほど、“してもらって当たり前“が増える人はこの部分を見落としてしまうのですが、とくに夫婦間で、絶対に忘れてはいけないことがあります。 それは、結婚して家族になっても「元はただの他人」ということです。 厳密に言うと、籍が入っていて関係性が夫婦というだけで、今も他人です。 夫婦関係を上手くいかせる秘訣として、「相手を他人だと思うこと」とよく言われていますが、せっかく縁あって結婚しているのに、この考え方はなんだか冷たくて賛同できないという人もいます。 そういう人のために、他人の定義を腑に落ちていただけるように別の解釈をするなら、「自分以外の他の人」という視点だと、配偶者だけじゃなく、自分の親も他人ということになります。 なぜ、夫婦関係において、相手を他人と思うことが推奨されているのか。それは、そう思った方が程よい距離感で相手に接することができるからなんですよ。 たとえば、友達もたくさんいて、人に親切にできる男性がいるとします。でもこの人は、家に帰ると奥さんに対して驚くほど配慮ができません。 なぜそうなるのかというと、友達や親切にしている人に対しては、敬意を持って一定の距離感を保ち接しているからです。 しかし、自分の奥さんに対しては、一緒に生活しているし物理的距離も近いし、関係性も夫婦だから、つい甘えが出てしまうわけです。あと、「家ぐらい自由にさせてくれ」という思いもあるかもしれませんね。 つまり、外では接する人に敬意を持つことができるのに、自分の奥さんに対しては敬意が足りないから、配慮もできなくなるというわけです。